●学校における子どもの心のケアについて解説~文部科学省 (2014年06月03日)
文部科学省が、学校における子どもの心のケアについて解説した教職員用の指導参考資料『学校における子供の心のケア-サインを見逃さないために-』を作成しました。
健康観察の必要性、危機発生時の健康観察のポイント、学校における心のケアの基本や健康相談のポイント等を具体的に示し、日常から心のケアを進めていくための方策等について理解が深められるよう構成されています。
災害や子どもが巻き込まれる事件・事故等が発生していることは、子どもの心身の健康に大きな影響を与えています。また、子どもを取り巻く社会環境や生活環境の急激な変化により、日常の生活においても生活習慣の乱れ、いじめ、不登校、児童虐待などの心の健康問題が顕在化しています。子どもが危機に直面した場合、不安や不眠などのストレス症状が現れることが多く、長期化するとその後の成長や発達に大きな障害となることもあります。
そのため、学校においては、心のケアを危機管理の一環として位置付けるとともに、日常から子どもの健康観察を徹底し、学級担任や養護教諭をはじめとする教職員、スクールカウンセラー及び地域の関係機関が連携できる体制を整備するなどして早期発見に努め、適切な対応と支援を行うことが必要なことから、健康観察や心のケアの進め方、メンタルヘルスの基礎知識について解説した資料が作成されました。
危機発生時における心のケアの基盤となるのは、「毎日の健康観察」「校内組織体制の構築」「心のケアに関する教職員等の研修」など、日常の取組です。
まずは、子どものサインを見逃さないこと。そして、子どもの発達段階、地域の特性や学校の実情に応じた心のケアを行うこと。このような資料が活用され、子どもたちに適切なケアが行われることが望まれます。
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投稿者 kksblog : 2014年06月03日 22:27