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今回で１４回目を迎えるこの展覧会ですが、本年は例年参加している各国の大使夫人だけではなく、注目を浴びる女性の駐日大使としてインド、南アフリカ共和国の大使も参加しました。全１０か国はその国ならではの花や樹木の様子を表現しており、歴史や文化、産業など様々な背景が見られ、その国を知るにふさわしい展覧会です。

入場してすぐ目に入るのは、インドのワドワ大使（２０１２年より駐日）による作品「インドの花祭壇『マンタパム』」です。『マンタパム』とは、インドでは結婚式をはじめとする祭事に使われる祭壇で、生花で飾られるそうです。今回は、インド国旗を構成するサフラン、白と緑の３色を彩る花輪で作られました。また、インドの国花「睡蓮」は日本でも縁起の良い花として考えられております。色鮮やかな花と水辺に浮かぶ睡蓮がひときわ目立っていました。

南アフリカのペコ大使（２０１２年より駐日）による「セレブレーションガーデン」は、南アフリカの民主化２０周年を祝ったものです。南アフリカでは自らをどう変えていったのかを祝福するものと位置付けているそうで、今回のガーデニングには日々生きている情熱、エネルギー、喜びが象徴されており、南アの美しさ、ワイン、自然、２つの大洋の出会いを表したそうで、鮮やかなカラーが目に入ります。

そのほか、アイルランド、オーストリア共和国、イタリア共和国、タイ王国、ジャマイカ、ラトビア共和国、ブラジル連邦共和国、チュニジア共和国の駐日大使夫人がデザインしたガーデニングが広がっていました。どの家の庭も美しいとされるアイルランド、果樹が茂り自然豊かなオーストリア、野菜庭園が伝統的なイタリア、華やかな自然の楽園タイ、コーヒー農園の多いジャマイカ、短い夏を楽しみ夏至を祝うラトビア、見事な熱帯性植物が映えるブラジル、地中海を彩る建物と花が美しいチュニジアと、ほかの国と全く異なった文化が見られ、家族で楽しむことができます。
見終わった後には１０か国の文化を紹介するショップも楽しめますし、オークルムとエメラルドルームで開催中の「ワールド ガーデニング ブッフェ with 大使館の食卓」も行われており、BSフジの人気番組「大使館の食卓」とコラボレーションし、番組で紹介されたレシピを元にした料理（南アフリカ「ボボティー」、タイ「ヤムウンセン」、ラトビア「フローティング アイランド」、チュニジア「ブリック」）のほか、各国の伝統的な料理が並びます（大人４０００円、４歳～１２歳２５００円・サービス料込）。
GW中の予定の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

「第１４回　大使、大使夫人による１０カ国のガーデニング in Okura」ホテルオークラ東京퇰