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企業CSRに子どもの権利の視点を 「子どもの権利とビジネス原則」 (2014年05月22日)

mainvisual_150522.jpgグローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、日本ユニセフ協会の3団体は、企業が職場、市場、また地域社会において、子どもたちの諸権利を積極的に尊重し、守り、推進する方法を示した『子どもの権利とビジネス原則』を2012年3月に発表しました。企業の社会的責任、CSRの分野に関して、子どもは社会の一員として権利を有する存在であり、企業が日々関わるステークホルダー(利害関係者)であるとするものです。

『子どもの権利とビジネス原則』では、CSR分野における既存の「人権」や「環境」などの諸ツールを、子どもの権利の視点から補完し、「子どもの権利」に焦点をあてています。子どもの権利に負の影響を与えないことは企業が果たすべき社会的責任であるとするにとどまらず、企業も、本業などを通じて積極的に子どもの権利を推進できることを強調し、そのための活動を奨励しています。

これまではビジネスにおいて子どもたちのことは適切に考慮されてきませんでした。企業が子どもの権利を語るときには、そのほとんどが児童労働の問題に関することでした。実際には製品デザインや広告、顧客としての対応、事業などに伴う住民移転など、企業活動が子どもたちに与えうる影響は実に広範囲に及ぶのです。

『子どもの権利とビジネス原則』は、先述の3団体のホームページから無償でダウンロードすることができます。また、日本ユニセフ協会のホームページでは、企業活動のなかで子どもの権利が何を意味するのか、そして、「子どもの権利条約」が採択されてから「子どもの権利とビジネス原則」が採択されるまでの流れを紹介する動画を見ることができます。その中で、ビジネス・リーダーたちの声を通し、企業活動にける子どもの権利の意義が示されています。

子どもの権利を尊重する、守る、推進することは、単純に子どものための事ではありません。例えば若年労働者・親・子どもの世話をする人々に、良質な職場環境を考えること、子どもの権利の保護と実現に向けた地域社会や政府の取り組みを補強することなどは、子どもに関わる大人たちのワーク・ライフ・バランスにも関係することです。子どもの権利とはどんなものか、尊重するために何がいまできるのか、社会に関わる一人一人がその原則を学ぶべきではないでしょうか。

子どもの利益を尊重するビジネス 『子どもの権利とビジネス原則』



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投稿者 kksblog : 2014年05月22日 09:57


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