●小中学生の保護者は、ゲームで遊ぶのは否定的でもゲーム機での勉強は肯定的 (2014年04月30日)
公園で、電車やバスの中で、塾や習い事の合間など、街中でもゲーム機を持っている子どもをよく見かけます。一人で遊んでいるのかと思えば友達と通信して一緒に遊んでいたり、画面を見ると学習ソフトだったり、単純に「ゲームばかりしている」とも言い切れないようです。
Benesse教育情報サイトでは、小中学生の子どもを持つ保護者を対象に、家庭用ゲーム機についてアンケートを行いました。これによると、ゲーム機を持っている、または自宅にあるかという質問について「持っている/ある」という回答が86.1%にのぼり、特に小学2年生から「持っている/ある」の回答が急増しています。
家庭用ゲーム機と言えば任天堂とソニー・コンピュータ・エンタテイメント(SCE)が二大メーカーです。小中学生のいる家庭では任天堂のゲーム機が人気のようで、携帯ゲームのニンテンドーDS・3DSは小学校高学年、中学生のいる家庭での所持率は9割を超えており、「よく使うゲーム機」としても他を大きく引き離してトップでした。
子どもがゲームで遊ぶことについて、保護者の印象は「あまりよくない」が半数以上でした。理由としては「勉強がおろそかになる」「運動をしなくなる」「視力が落ちる」などが上げられました。しかし子どもたちの1日におけるゲーム時間は30分未満が最も多く、約7割が1時間未満という結果でした。ゲームで遊ぶ時間について「1時間以内」とルールを決めている家庭が多く、多くの子どもたちがそれをきちんと守っているようです。
家庭用ゲーム機が普及した理由の一つに、学習用ソフトで勉強ができる、ということもあります。子どもがゲーム機で勉強しているか、との質問では、およそ3割が「ある」と回答しました。その内容は、漢字・計算・英単語など、反復学習に活用しているケースが多いようです。子どもがゲーム機で学習することについては、6割を超える保護者が肯定的な意見を持っていました。
現代の小中学生の間ではゲームを持っている、ゲームで遊んだことがある、というのが「常識」とも言えるほどゲームが浸透しています。そんな中で頭ごなしにダメだ、と押さえつけるのは難しいですね。むしろルールを決めて守る、遊ぶ時間を考えるといった、習慣づけのツールとして活用することを考えてみてはどうでしょう。ゲームとの上手な付き合い方を家族で話し合ってみませんか。案外大人も反省すべき点が多いかもしれませんよ。
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投稿者 kksblog : 2014年04月30日 10:58