●1人1台タブレット端末環境に対応するソフト『ミライシード』を開発 (2014年04月22日)
(株)ベネッセコーポレーションが、小中学校での「1人1台タブレット端末」環境下で活用できる学習ソフトウェア『ミライシード』を開発し、7月から提供を開始することを発表しました。
文部科学省では小中学校における1人1台の情報端末を使った学習環境の整備を推進しようとしており、全国の自治体も独自に実験校を設置し、実証実験を進めつつあります。調査によると、「今後、ICTを活用したいと考える教員」も約9割に及び、学校現場における意識の高さが伺われます。しかし一方で、協働学習に効果的と考える割合は低いのが現状。1人1台タブレット端末の環境は、「協働学習」の推進が容易になることが一つのメリットと考えられることから、このギャップを埋める適切なサポートが必要とされる背景のもと、『ミライシード』は「協働学習」授業での具体的活用プランをソフトで実体化しています。
『ミライシード』を構成するソフトウェアの一つである「ム―ブノート」は、各教科の授業の中で、効果的な協働学習を実現するソフト。専用教材を約100教材収録し、授業のねらいに即して議論を進める過程で盛り込むべき観点を、教材ごとにあらかじめキーワードとして埋め込んでいるので、即座に授業で活用ができ、かつ共有された意見の整理が容易にでき、発言を取り上げたい子どもの特定など、先生の指導に瞬時に還元することができます。
学校無線LAN環境に配慮した仕組みにより、子どもたちの思考過程をリアルタイムに把握。また、話し合い活動の中で、書いた意見をふせんのように動かしながら、整理することで、話し合いの可視化を図ることができます。なお、子どもたちが意見を入力する際は、手書きと変わらないスピード感を実現しています。
先生、子どもはクラス内の他班はもとより、他クラスや、同じソフトを導入した他校とも教材を共有し、協働的に取り組むことができます。またそれぞれの成果物については、「拍手機能」による簡易評価、評価コメント投稿機能による相互評価を行うことができます。
ICT教育の推進に効果的なソフトの開発は、教育現場ではできないことなので、これから需要が期待されますね。
« 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査を実施~総務省 | トップページへ 小学生が考えた未来の消防車「未来の消防車アイデアコンテスト」入賞者決定 モリタホールディングス »
最新記事一覧
- 学研教育出版、11月20日(木)に大阪で学力向上セミナーを開催(2014年11月07日)
- 「Yahoo!あんしんねっと」が、すべてのAndoroidスマートデバイス向けに提供開始
- 動画対応アクセスポイントを開発、15年春から発売開始(2014年11月06日)
- 小学校の外国語活動、高学年の実施時間数は増加、課題は教員の指導力(2014年11月05日)
- 各地域での取組を紹介「インターネットリテラシー・マナー等向上事例集」公表
- 名古屋文化の祭典「やっとかめ文化祭~芸どころ・旅どころ・なごや~」11月24日まで開催中(2014年11月04日)
- 子どもの「貧困ギャップ」は08年から12年にかけて増加~ユニセフ報告書
- 採点の負担解消「手書き採点リンク」Ver.5.0無償アップグレード開始
- 『公立学校施設における津波対策状況調査』を実施~文部科学省
- 「第2回 科学の甲子園ジュニア全国大会」の出場チームが決定しました(2014年10月31日)
- 国内にて過去最大規模のユネスコ会議を開催~文部科学省
- 誰でも使える!スキャナ付き3Dプリンタ複合機「ダヴィンチ 1.0AiO」
- 教職員アンケートに見る学校別「動画教材の利活用実態」~ 8割が『動画教材を教育活用したい!』~導入ネックは「作成時間・コスト」で11%増
- 日本の大学の国際的な競争力向上のために 大学関係者を対象としたセミナー(2014年10月30日)
- 全国の事例を集めた「インターネットリテラシー・マナー等向上事例集」(2014年10月29日)
投稿者 kksblog : 2014年04月22日 20:29