●学力調査の結果を踏まえ理科の指導事例集を作成~国立教育政策研究所 (2014年03月04日)
国立教育政策研究所が、全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた理科の観察・実験に関する指導事例集を作成しました。
平成24年度全国学力・学習状況調査において、理科を追加して実施した結果、小学校・中学校ともに「観察・実験の結果などを整理・分析した上で、解釈・考察し、説明すること」などに課題が見られました。そのため、「観察・実験」を通じた理科の学習指導の改善・充実が求められていることから、教育委員会が主催する研修等で活用するため、観察・実験に関する指導事例について、映像資料及びそれに対応したテキスト資料を作成し、各都道府県教育委員会、各市町村教育委員会に送付しました。
小学校については、理科の観察・実験の操作において、児童の「安全面」と「基本的な操作」の二つの側面から見たつまずきの指導事例を示しています。第3~6学年まで、観察・実験の操作で見られた特徴的なつまずきについて、各学年3単元ずつ、合計12事例を掲載しています。
中学校については、理科の観察・実験を通じて、生徒の科学的な思考力や表現力などの育成に重点を置いた指導事例を示しています。第1分野と第2分野において3事例ずつ、合計6事例を掲載。各事例では、授業の展開において、観察・実験を計画することや、観察・実験の結果を分析して解釈し説明することなどを通じた指導のポイントを中心に構成しています。
電気の通り道について、物の溶け方について、化学変化についてなど、理科分野における特徴的な内容の指導事例集となっています。授業改善につながり、理科を苦手としない、好きな科目となり、得意となる子どもがふえるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2014年03月04日 16:52