●「竜巻に対する学校の安全のために」ハード面とソフト面で対策を~文部科学省 (2014年01月22日)
文部科学省は、今回、リーフレット「竜巻に対する学校の安全のために」を作成。学校設置者等は、これらを参考に、児童生徒等に対する安全対策やガラスの飛散防止対策等の竜巻等突風対策を適切に進めるよう求めています。
同リーフレットでは、竜巻の起こる場所や、竜巻による被害の特徴、竜巻接近時によく現れる特徴をはじめ、平成25年9月2日に埼玉県越谷市で発生した竜巻による学校の被害についてまとめられています。
学校施設の被害としては、校舎等に使用されているガラスが竜巻による異常な風圧で破損。また、普通のガラスより3~5倍強度の高い強化ガラスであっても、飛来物の衝突などにより、破損する場合もありました。
人的被害に関しては、中学校の屋内運動場で部活動中の生徒8人が、避難が間に合わず、割れて飛散したガラスの破片により頭を切るなどのけがをしました。
さらに、同リーフレットでは竜巻への具体的な対策について記載。安全管理・指導に関するソフト面での取組と学校施設に関するハード面での取組を、一体的かつ計画的に、教職員のみならず学校関係者が相互に連携し、実施することが重要だとしています。
ソフト面では、活用できる資料として、「学校防災のための参考資料『生きる力』を育む防災教育の展開」(H25.3 文部科学省)や、リーフレット・DVD映像「急な大雨・雷・竜巻から身を守ろう!」(H25.4 気象庁)が紹介されている他、竜巻が予想される場合の対処行動を屋内、屋外の場合でそれぞれ掲載されています。
ハード面では、「学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック」(H22.3 文部科学省)や、「安全・安心ガラス設計施工指針」(H23.2 日本建築防災協会)を活用できる資料として紹介。また、具体的に、飛散防止フィルムを貼ること、強化ガラスへの交換、合わせガラスへの交換が学校施設のガラス飛散防止対策として挙がっています。
竜巻などの自然災害は、誰の身にも降りかかりうること。だからこそ、何もない時に必要な対策についてしっかり考えておきたいものです。
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投稿者 kksblog : 2014年01月22日 13:32