●子どもの学校教育及び学校外活動のために支出した経費の実態を調査 (2014年01月15日)
文部科学省が、平成24年度子どもの学習費調査を実施し、その調査結果を公表しました。
調査は、子どもを公立または私立の学校に通学させている保護者が、子ども一人当たりの学校教育及び学校外活動のために支出した経費の実態をとらえ、教育に関する国の諸施策を検討・立案するための基礎資料とするために、平成6年度より隔年で実施しています。
調査対象は公立並びに私立の幼稚園、小学校、中学校及び高等学校(全日制)の幼児・児童・生徒で、調査項目は学校教育費、学校外活動費、世帯の年間収入等です。
調査結果より、まず、学習費の総額ですが、今回、公立ではいずれの学校種においてもほぼ横ばいですが、私立では幼稚園と小学校において減少、中学校と高等学校において増加がみられました。なお、公立学校と私立学校の学習費の差は、私立は公立に対し、幼稚園では2.1倍、小学校では4.7倍、中学校では2.9倍、高等学校では2.5倍です。
学校教育費は、いずれの学校種でも公立より私立が多額。公立では、幼稚園では授業料の比率が多いですが、小学校、中学校及び高等学校では、図書・学用品等や通学関係など授業料以外の支出がまんべんなく支出されています。一方、私立では、いずれの学校種でも授業料が大きな割合を占めています。
学校外活動費は、学年別にみると、公立では中学校3年の約36万4千円が、私立では小学校6年の約72万4千円が最も多くなっています。男女別にみると、各学校種とも学校外活動費の合計は男女間でほぼ同様ですが、私立の高等学校では、男子の支出の方がやや多い傾向。しかし、学習塾費などの補助学習費を除いた「その他の学校外活動費」をみると、いずれの学校種においても、私立高等学校を除き、女子の方が多い傾向です。そして、小学校と中学校では人口規模が大きくなるほど多くなる傾向です。
幼稚園3歳から高等学校3年までの15年間について、各学年ごとの「学習費総額」を単純合計すると、すべて公立に通った場合では約500万、すべて私立に通った場合では約1,677万円です。
今回の調査結果や世帯収入の差が教育格差をまねいている実態をとらえ、すべての子どもたちの教育向上につながる施策等が整うといいですね。
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投稿者 kksblog : 2014年01月15日 16:46