●子どもの発育、健康状態を明らかに『学校保健統計用調査』~文科省 (2013年12月24日)
文部科学省が、平成25年度学校保健統計用調査の速報値を公表しました。
この調査は、学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的として、昭和23年度より毎年実施しています。満15歳から17歳までを対象に、発育状態および健康状態を抽出調査しています。
調査結果をみると、まず身長は、平均値の推移は最近10年間ほぼ横ばい状態。体重は平成18年度あたりをピークに、その後減少傾向です。
発育状態を世代間(子世代、父母世代、祖父母世代)で比較すると、身長・体重とも各世代間で増加しています。全体的には祖父母世代から父母世代が大きく増加。そして、男子、女子共に身長、体重のいずれも、現代に近い世代ほど早期に増加しています。
肥満児は、平成18年度以降減少傾向でしたが、23年度以降はほぼ横ばいに推移。しかし、肥満傾向児の出現率は低下しています。なお、東北地方において相対的に高い傾向だそうです。
主な疾病・異常等の推移については、近年大きな変化はみられませんが、むし歯については改善傾向がみられます。世代間で比較すると、裸眼視力1.0未満の者が、父母世代に比べ子世代では多くなっています。むし歯のある者は、祖父母世代に比べ父母世代では多くなっていましたが、父母世代に比べ子世代ではさらに減少しています。父母世代に比べ子世代で大きく増加しているのはぜん息のある者です。
世代間で比較すると子どもの成長が時代を反映していることがわかります。健やかな成長が望まれますね。
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投稿者 kksblog : 2013年12月24日 18:19