●(アルファベット+絵の)音の聞き比べ = 日本人の英語学習促進~早稲田大学 (2013年12月18日)
早稲田大学理工学術院英語教育センターのエマニュエル・マナロ(Emmanuel Manalo)教授、東京大学教育学研究科の植阪友理助教、東京大学教育学研究科博士課程の関谷弘毅氏による、共同研究において、絵を用いた記憶方略を活用する方法と、日本語と英語の音の違いを意識化させて聞き比べる方法を組み合わせることによって、ともにアルファベットの音の学習を促進することとなることが、わかりました。
これは、小学生に対しての実験により、明らかにされたことです。
日本において、英語の学習効果をあげることは、ここ20年間にわたり政府が継続的に掲げてきた目標です。しかし、日本の英語のスキルは、他の国に比べ、必ずしも高くない状況が続いています。このため「指導法の研究」が極めて重要となっています。
今回の研究において検討したような指導法は、子どもが学校において英語を学ぶ際の効果を高めるために重要であると考えられます。
エマニュエル・マナロ教授、植阪友理助教、関谷弘毅氏が最近行った研究では、「絵を用いた記憶方略を活用する」という方法と、「日本語と英語の音の違いを意識化させる」という方法が、ともにアルファベットの音の学習を促進することを、明らかにしました。
今回用いた記憶方略では、アルファベットそのものの形と、その文字で始まる日本語の単語イメージを、結びつけています。つまり、アルファベットの文字の形が、物のイメージを思い出すのを助け、さらに文字の音を思い出すことを助けることになります。
一方、英語と日本語の音の違いを意識化させる介入では、外来語なども素材として取り入れながら、アルファベットの音素と日本語の音の違いを強調して指導されました。英語と日本語の音の違いを意識化させる介入では、たとえば、日本語の発音のフラワーの「フ」の音と、英語の発音を聞き比べるなどを行い、両者の違いを確認した後、発音練習を行うといった手順で行われました。
目と耳で、しっかり習得する方法で、しっかりと身に付きそうですね。
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投稿者 kksblog : 2013年12月18日 00:42