●ケータイを持つ前にー土台となる心を育む、絵本を取り入れた情報モラル授業 (2013年11月13日)
一般社団法人 情報教育研究所では、絵本を小学校へ送り届ける活動「かもめ文庫」と、情報モラルについての啓発活動を行っています。そこには、絵本は心をはぐくむものであり、心を育て、土台をしっかりと形成することで情報モラルを身につけることができる、という考え方があります。
11月5日、石川県金沢市の市立弥生小学校において、情報教育研究所による「絵本を取り入れた情報モラル授業」と、株式会社イーピーエム・コーポレーションによる絵本寄付が行われました。情報教育研究所の情報モラル授業は6月に能登町立柳田小学校でも行われ、石川県では弥生小学校が2校目となります。
この日は近隣の教育委員会や学校長も参観に訪れました。情報モラル授業では、日常生活を入口に情報モラルとして大切な「相手を想う気持ち」について子どもたちに考えさせる場面がありました。2年生の児童から「友だちが大切」といった意見があげられ、参観者からも「友だちを優先した気持ち」に気づいてくれたことに賛同の声が聞かれました。
参観者の間からは、情報モラルの授業では操作方法やルールが注目されがちですが、根底となる心を育む教育から情報モラル授業を構成する、ということに興味をもったという声が聞かれました。情報教育研究所の情報モラル授業では、情報モラルには「相手の考えを受け入れる」「自分とは違う考え方がある」などの心を育むことが大切だという考えがあり、授業に絵本を取り入れることで、子どもたちが「ストーリーから状況、背景、心理状態までをイメージ」することで理解を深められると考えています。
現代の子どもは「デジタルネイティブ」と呼ばれ、生まれた頃から携帯電話、インターネットが身近にあり、また子どもたちが大人になる時代には、今よりもっと情報リテラシーが求められることとなるでしょう。しかし情報の末端にいる人間の「心」は、デジタルよりむしろアナログに近いものかもしれません。豊かな心を育むことで、子どもたちの未来がデジタルと上手に共存する、豊かなものになってほしいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年11月13日 10:05