●ICTの活用で防災意識を醸成していく手法を調査研究~文部科学省 (2013年11月04日)
文部科学省が、平成24年度『ICTを活用した防災教育に資する教材の開発・普及のための調査研究』に関する成果報告書を公表しました。
「命を守る」ということの重さと難しさを、すべての人々の心の中に育むことを、防災教育の命題と捉え、そのような視点から防災教育の在り方やICTを効果的に利用して防災意識を醸成していく手法を調査研究しています。
ヒアリング調査では、ICTを活用した防災教育の調査教材を、学校においては児童生徒で実践し、その後、教員を対象に実施。社会教育施設においては、教育関係者及び地域住民の前で実際に活用し、実施しています。アンケート調査では、ICTを活用した防災教育の調査教材を教育関係者に、Webアンケート形式で提示し、回答を得ました。また、ICT を活用した防災教育に関する取り組みなど事例調査もおこない、それらの結果を踏まえて、分析および考察をおこなっています。
調査結果から、防災についての多様な情報をインターネットや新聞記事データベースを使って生徒自ら検索することが、テーマへの興味・関心を高める点でも、これからの社会での情報リテラシーの獲得という点でも有効であることが伺えます。また、社会教育施設では、地域住民向け講座にて使用したグーグルアースでも、自治体が提供するハザードマップを情報として重ね合わせるなど、ICTを活用したグラフィカルな災害教育のポイントの一つは自治体情報の活用といえそうです。
防災教育における小学校の目標は「自身の身を守り、周囲の安全にも気を配ることができるようになる」、中学校では「学校や地域の防災への理解を深め、災害時の自身の役割を理解する」です。高等学校では「自分自身のみならず、地域社会の人々の安全性にも積極的に貢献する」、社会教育施設では「それぞれの立場を活かして、災害時に自分が取れる行動を考える」です。
想定外の災禍に対して、主体的な行動ができるスキルを身に着けさせることを目指し、多様な防災についての知識と命を守る方法について学ぶことを本質的な課題として踏まえ、防災教育を実施していく必要性がありそうです。
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投稿者 kksblog : 2013年11月04日 18:18