●進路決定率は東京79.3%、大阪府78.6% 全国(80.9%)よりも低く (2013年10月23日)
教育出版社の株式会社旺文社は、大学の“入口”と“出口”についてまとめたデータブック『大学の真の実力 情報公開BOOK』(2014年度用) を刊行。また、同誌に掲載された全国の国公私立大学のデータを集計し、大学卒業後の進路状況をはかる新たな指標として、「進路決定率」を算出しました。
学部系統別で進路決定率を見てみると、理・工系は卒業者に占める就職者の割合が低いものの、進学率が高いため、進路決定率も高い結果に。そして医・薬・看護系は資格取得率が高いため、進路決定率も高くなっています。また、文系は経済系のような実学に近い系統と実学に近くない系統間で、進路決定率に大きな差異はないことがわかりました。
国公私立で比較してみると、国立大学は進学率の高い理系学部(理・工・農・薬)の人数が多くなっています(49.7%) 。これらの学部は進路決定率が高く、国立大学全体の進路決定率を押し上げている模様。
公立大学は看護系学部の人数が多い結果に(22.5%)。これらの学部は進路決定率が高く、公立大学全体の進路決定率を押し上げているようです。
続いて地域別で比べてみると、関東、関西の都市部は私立大学が多いため、エリアにある大学全体に占める国公立大学の割合は低くなっています。進路決定率の高い国公立大学の割合が低いことが進路決定率を押し下げているという結果に。
都市別進路決定率は、東京は79.3%、大阪府は78.6%で、全国平均(80.9%)よりも低くなりました。
大学選びは子どもにとっても保護者にとっても迷うもの。進路決定率も大事ですが、それだけに偏ることなく、将来を明るく考えられるような方向に決められるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年10月23日 18:13