●電子書籍派はまだ少数 ソーシャルリーディング利用者は読書量が増加 (2013年10月23日)
スマートフォンやタブレットといった電子端末の普及から、読書にも「電子書籍」という新しい手段が登場しました。汎用性のある通信端末だけでなく、電子書籍専用の端末も登場し、読書も紙からデジタルへと移行しているかに見えます。
株式会社クロス・マーケティングは、首都圏・関西圏でフルタイム勤務の男女を対象に、「ビジネス書籍と新しい読書手法に関する調査」を実施しました。それによると、電子書籍の存在はほぼ全員が知っていますが、現在利用している人は15%にとどまり、61%は「名前は知っているが利用しようとは思わない」という結果がみられました。
男性の20代、30代で電子書籍を使っている人の割合がやや多くなっていますが、20%程度にとどまっています。また電子書籍を主に利用しているという人は最も多くても5%程度で、電子書籍利用者でも普通の書籍と電子書籍を使い分けているという人が多いようです。
読書量については、電子書籍利用者の方が「1年前と比べて本を読む冊数が増えた」と回答する人が多くなりました。また、「ソーシャルリーディング」を利用している人や、知っている人は紙媒体・電子書籍利用者いずれも読書量が増えており、電子書籍利用者の方が、増加した人の割合が多くなっています。
ソーシャルリーディングとは、インターネット上で読んだ本の感想や評価、コメントなどを共有するサービスのことで、ほとんどの電子書籍端末にはそのための機能が付加されています。本の情報やコメントをSNSに簡単に投稿できる機能や、文中の気に入った箇所にハイライトを付け、それを任意の読者と共有する機能があります。
電子書籍は「新刊を読みたいけれど、持ち歩くのは重い」「たくさんの本が家のスペースを占拠するのは困る」といった読書家の悩みを解決してくれるツールです。書店で見つけられなかった本を簡単に検索できるのもいいところですね。読書の秋、デジタルと紙を上手に使い分けて、たくさん本を楽しんでみてはどうでしょう。また感想を誰かと共有できたら、もっと読書が楽しくなるかもしれませんよ。
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投稿者 kksblog : 2013年10月23日 12:28