●貴重な「実物化石」の標本を観に行こう 「大恐竜点—ゴビ砂漠の驚異」 (2013年10月11日)
国立科学博物館では、平成25年10月26日(土)から平成26年2月23日(日)まで、特別展「大恐竜展—ゴビ砂漠の驚異」をモンゴル科学アカデミー古生物学センター、読売新聞社との共催で開催します。
モンゴル・ゴビ砂漠は世界有数の恐竜化石産地として知られています。そこで発掘された、非常に良質な実物化石を、白亜紀前期から末期へと時代順に展示しています。展示標本は100点以上、その約9割はなんと実物化石、これほどの規模での公開はモンゴル国内でもかつてなく、実に貴重な機会です。さらに、新種を提唱とする基となる標本「ホロタイプ標本」が約10点展示される、国際的にもまれに見る展覧会です。
主な見どころとしては、タルボサウルス・サウロロフスの化石展示です。タルボサウルスは、約7000万年前に生きた大型の肉食恐竜、サウロロフスは植物食恐竜です。食べる・食べられる関係にあった2種の恐竜の実物全身骨格の共演は、太古の地球でくり広げられていた光景を今に再現してくれるでしょう。さらに当時最大の植物食恐竜オピストコエリカウディアも退治しており、いずれも10m以上の大きさという迫力です。
タルボサウルスは子どもの化石も観ることができます。全長2m、推定年齢2〜3歳のタルボサウルスの子どもの実物化石や、それをもとに復元した全身骨格が展示されます。ティラノサウルス類の化石としては世界一の保存状態だとされており、この標本を研究することで明らかになった、ティラノサウルス類の成長についての新しい知見も紹介されます。
展示はゴビ砂漠を東から西へ発掘地をめぐり、白亜紀前期から後期へと順を追って紹介されています。そして白亜紀後期からの地層からは、様々な獣脚類が発見されています。一見すると鳥のように見える獣脚類が、実はそれほど鳥類には近縁でなかったりすることなどが明らかになってきました。これについて、鳥類への進化を理解するために、非常に重要な実物化石の展示もされています。
迫力ある、しかもほとんどに本物が使われているという展示にワクワクしてきますね。また発掘場所や時系列を追って展示されていることで、さらに恐竜についての知識や興味が深まりそうです。
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投稿者 kksblog : 2013年10月11日 09:20