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家族は子供中心、「親の生活費よりも子供の教育費」が今年も上昇 (2013年10月10日)

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博報堂生活総合研究所により、2013年の「日本の家族25年変化」調査調査・分析結果が公表されました。この調査は、日本の家族の現状とその行く末を見極めることを目的に、1988年より、98年、2008年と家族に関するアンケートを同一質問内容で実施。

家族の中心は、以前から「夫婦中心」よりも「子供中心」が高い傾向にありましたが、2013年はさらにその数値が伸びました。そして、お金の使い道も子供寄りに変化しています。「親の生活費よりも子供の教育費にお金をかけるほうが良い」という意見は1998年以降上昇傾向に。

それに呼応して、貯蓄の目的も、「病気や事故に備えて」、「住宅購入費用」は1998年以降減少し、代わって、「子供の入学資金」が大きく上昇。「子供の入学資金」は2008年に貯蓄目的のトップになり、2013年にはさらに伸びて、2位の「老後のため」に大きな差をつけています。

2008年まで上昇を続けていた「自分のプライベートな時間」は2013年にはじめて減少。逆に、「子供と一緒の時間」が伸びました。「子供と一緒の時間」はこの5年間で、+9ポイントと一番伸び、夫を上回りました。妻が、「個」の時間を抑えても、子供との時間を大切にする傾向が生まれています。

また、「子供を早く親の手から離すほうが良い」と考える妻が減っていたり、子供に期待する人物像として、「社会の変化や時代の流れに上手にのれる人」が増えるなど、この5年間で、子供の将来に対する妻の心配が強まっています。

以上の結果を見ると、子供に甘く、何でも子供優先の親が多いという見方もできますが、子供との関係は「友達みたいな親子関係であるほうが良い」が夫婦ともに減少。また、「親子はけじめをつけた上下のある関係が良い」も、妻が一時期減少していましたが、1998年以降上昇に転じています。

東日本大震災によって自分の家族に対する考え方や行動が「変わったと感じることがある」人は、全体で31%。夫よりも妻のほうが、変わったと感じる人が多く41%でした。

妻が変わったと感じることは、子供に関する内容も多く、子供の近くにいたい、子供と一緒に過ごしたい、子供を守りたいなど、子供を気遣う声や、自分で切り抜ける方法、対応力など生きる力を身につけさせたいとの声が多く挙がりました。

子供に手がかかるのも長い人生から見るとたったの数年。あとで悔やむことのないように、今ある家族の時間を大切にしたいものです。

「日本の家族25年変化」調査 | 博報堂



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投稿者 kksblog : 2013年10月10日 21:42


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