●日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁 (2013年10月04日)
文化庁が、平成24年度『国語に関する世論調査』の結果を公表しました。
『国語に関する世論調査』は毎年実施しているもので、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起することを目的としています。
調査対象は全国16歳以上の男女で、調査項目は人とのコミュニケーション、外来語や外国語などのカタカナ語、手紙の作法や手書きで文字を書くこと、異字同訓の漢字の使い方、慣用句等の意味や言い方について等です。
「人とのコミュニケーション」については、話し手の言いたかったことと自分の受け取ったこととが食い違っていたという経験の有無は6割台半ばの人が「ある」と回答。20代が高い割合ですが、その理由としては他の年代より「自分の聞き方に問題がある」と考える人が多いことがわかりました。また、自分が話し手の場合も同じ割合で、その理由としても「自分の話し方に問題がある」が高い割合です。
「外来語や外国語などのカタカナ語の使用」については、日頃、読んだり聞いたりする言葉の中にカタカナ語を使っている場合が多いと感じる割合は減少傾向にあるものの、意味が分からずに困ることがあるかとの問いでは、「ある」と回答した人が8割弱。60歳以上に3割強は「よくある」と回答しています。
「国語に関わる知識や能力」についての課題としては、「敬語等の知識」を挙げた人の割合が最も高い結果に。「説明したり発表したりする能力」「他人の話を正確に聞く力」等が続き、社会で求められる実務能力を重視する傾向です。
最近耳にする言葉から。「きんきんに冷えたビール」「パソコンがさくさく動く」「ざっくりとした説明」「気持ちがほっこりする」「うるうるとした瞳」という言葉について、認知と使用を調査。使用度は「気持ちがほっこりする」が20代が最も高く、そのほかは30代が最も高くなっています。なお、60歳以上はすべての言葉において、使うことがあると回答した人の割合が最も低くなっています。
他にも慣用句など、過去の調査と比べたところ、さまざまな変化が見られます。国語の難しさをあらためて感じます。
« スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」 | トップページへ サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています »
最新記事一覧
- 学研教育出版、11月20日(木)に大阪で学力向上セミナーを開催(2014年11月07日)
- 「Yahoo!あんしんねっと」が、すべてのAndoroidスマートデバイス向けに提供開始
- 動画対応アクセスポイントを開発、15年春から発売開始(2014年11月06日)
- 小学校の外国語活動、高学年の実施時間数は増加、課題は教員の指導力(2014年11月05日)
- 各地域での取組を紹介「インターネットリテラシー・マナー等向上事例集」公表
- 名古屋文化の祭典「やっとかめ文化祭~芸どころ・旅どころ・なごや~」11月24日まで開催中(2014年11月04日)
- 子どもの「貧困ギャップ」は08年から12年にかけて増加~ユニセフ報告書
- 採点の負担解消「手書き採点リンク」Ver.5.0無償アップグレード開始
- 『公立学校施設における津波対策状況調査』を実施~文部科学省
- 「第2回 科学の甲子園ジュニア全国大会」の出場チームが決定しました(2014年10月31日)
- 国内にて過去最大規模のユネスコ会議を開催~文部科学省
- 誰でも使える!スキャナ付き3Dプリンタ複合機「ダヴィンチ 1.0AiO」
- 教職員アンケートに見る学校別「動画教材の利活用実態」~ 8割が『動画教材を教育活用したい!』~導入ネックは「作成時間・コスト」で11%増
- 日本の大学の国際的な競争力向上のために 大学関係者を対象としたセミナー(2014年10月30日)
- 全国の事例を集めた「インターネットリテラシー・マナー等向上事例集」(2014年10月29日)
投稿者 kksblog : 2013年10月04日 22:54