●環境と子どもの健康を考える「エコチル調査 国際シンポジウム in名古屋」 (2013年10月22日)
環境省では、2011年から大規模な疫学調査「エコチル調査」を行っています。この名称は「子どもの健康と環境に関する全国調査」の愛称で、「エコロジー」と「チルドレン」を組み合わせたものです。「エコチル調査」には、日本中で10万組の子ども達とその両親が参加しています。
このエコチル調査、および小児環境保健に関する諸外国並びに国際機関との連携や取組について、広く周知することを目的に、名古屋で「エコチル調査 国際シンポジウム in名古屋」が開催されます。第一部は、各国で進められている子どもの健康に関する疫学調査についての紹介と、『次世代の大規模出生コホート調査の強調に関する国際作業グループ会合』の結果報告、第二部は、エコチル調査の今後の展望についての報告が行われます。
開催日時は平成25年11月15日(金)、会場は名古屋市中村区のミッドランドホールです。シンポジウムは一般参加でき、事前の申込が必要になります。参加申込は環境省のホームページ、シンポジウムの告知ページから参加申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、E-mail、FAX、郵便のいずれかでできます。申込締切は11月11日(月)、申込者多数の場合は抽選となります。
「エコチル調査」は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる時から13歳になるまで、定期的に健康状態を確認し、環境要因が子ども達の成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにするという、長い期間をかけて行う調査です。環境リスクが人間の健康に与える影響については、これまでも動物実験、基礎研究を中心としたメカニズムの解明が図られてきました。
しかし動物と人間との形態学的、生理学的な違いから、実際に人間の集団で観察することが重要になります。また大人よりも弱い個体である子どもたちが、環境要因によって与えられる影響を明らかにすることが大切です。そこでエコチル調査を行うことにより、子ども達の成長・発達に影響を与える環境要因が明らかになる可能性があります。それによって適切なリスク管理体制の構築へとつなげることができます。
過去に起こってしまった健康被害について、私たちは「害があるものだと分かっていれば」と思わずにはいられません。また地球上の水や大気は循環しているものですから、海外との連携も大切になるでしょうし、各国での取組も参考になることがあるかもしれません。私たちどのような環境を子ども達に与えられるのか、シンポジウムでより深く知り、考えてみませんか。
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投稿者 kksblog : 2013年10月22日 18:01