●文部科学省が平成24年度スクールソーシャルワーカー実践活動事例集を公開 (2013年10月30日)
教育、そして子どもを取り巻く環境において、いじめや不登校、暴力行為などの児童生徒の問題行動、さらに児童虐待やネット上のトラブルなど、従来の生徒指導体制では十分に対応しにくい事案の増加が大きな課題となっています。
文部科学省では、家庭や学校、友人関係、地域社会などの児童生徒がおかれている環境に働きかけて支援を行う、スクールソーシャルワーカーを平成20年度から配置しています。このたび、スクールソーシャルワーカーの活用の在り方についてさらなる理解と認識を持つため、平成24年度におけるスクールソーシャルワーカーの資質向上に向けた研修体制やいじめ問題解決のための活用事例等、各教育委員会の取組などを紹介した実践活動事例集を作成、公表しました。
事例集では、都道府県や政令指定都市におけるスクールソーシャルワーカーの推進体制、資質向上に向けた研修体制、活用事例、成果と今後の課題について、実例を挙げて詳細に書かれています。活用事例では、いじめ問題解決の他、不登校児童への支援、家庭環境の問題解決、発達障害の発見と適切な支援の導入など、問題の概要と対応、その結果について書かれており、問題解決へのヒントになりそうです。
スクールソーシャルワーカーは「スクール」と言っても各学校に配置されるのではなく、多くは各都道府県・都市の主立った教育事務所に配置されています。配置されるスクールソーシャルワーカーは、教員資格や社会福祉士などの有資格者や、スクールカウンセラーの経歴を持つ人など、学校や福祉に関わる人が多いようです。
既にスクールソーシャルワーカーは問題解決に貢献しているようですが、適切な人材確保や勤務時間の問題、関連機関との連携など、今後に残された課題もさまざまあるようです。辛い思いを抱える子をゼロにすることは困難ですが、少しでもその期間を短くできるような体制づくり、取組をしていってもらいたいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年10月30日 10:21