●デジタル教科書の整備が進んでいる 教育の情報化の実態等に関する調査 (2013年09月26日)
文部科学省では、初等中等教育における教育の情報化の実態等を把握し、関連施策の推進を図るため、「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」を実施しています。この調査は平成18年度より、毎年度の3月1日を基準日として、学校におけるICT環境の整備状況、教員のICT活用指導力について、全国の公立学校を対象に調べています。
調査結果によると、学校のICT環境は全て前年度よりも普及しており、特にデジタル教科書の整備と、校務支援システムについて、前年度よりも大きく伸びています。また教員のICT活用指導力について、全体的に向上している傾向が見られ、特に「授業中にICTを活用して指導する能力」が他の項目よりも伸びが大きくなっています。
コンピュータの台数は、教育用については1台当たりの児童生徒数で算出されており、平成25年3月1日現在では、1台当たり6.5人と調査開始後最も1台当たりの児童生徒数が少なくなっています。しかし平成21年度が6.8人、平成22、23年度は6.6人と、ほぼ横ばい状態と言えます。教員の校務用コンピュータについては、前年度から100%を超えており、整備状況に余裕があるようです。
デジタル教科書の整備状況は、前年度の22.6%から今年度は32.5%と大きく伸びました。割合としてはまだ低い状況ですが、整備されている県では5割から6割に達しているところもあり、特におよそ60%と最も整備率の高かった福井県は、昨年度に比べておよそ2倍と急速に整備が進んだようです。
教員のICT活用指導力については、指導の内容について教員に「できているか」を問うアンケート方式で調査されており、その結果「教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」が最も高く、「児童のICT能力を指導する能力」は他の項目よりも低めでした。
教育現場の情報化は、実施するための環境と、それを使う人が対応できること、この2つの課題を同時進行しなければなりません。進行が遅れることは格差にもつながりますが、性急にではなく堅実に進めていってもらいたいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年09月26日 09:51