●10年前より早寝早起き、テレビ視聴時間は大幅に減少~幼児生活時間調査 (2013年09月17日)
NHKにより、首都圏(東京50キロ圏)に住む0歳(4か月)~就学前の幼児を対象とした 「2013年幼児生活時間調査」の結果が公表されています。
寝ている幼児の率が50%を切った時刻を「標準起床時刻」とすると、幼稚園児と保育園児はともに7時、未就園児は7時30分となっていますが、10年前(2003年)と比べると、幼稚園児では6時~8時、保育園児では6時~7時30分、未就園児では6時~9時の時間帯で睡眠の行為者率が減少。つまり、幼児全体で早起き化が進んでいるということになります。
次に、標準就寝時刻(睡眠の率が50%以上となる時刻)をみると、幼稚園児と未就園児は21時に対し、保育園児は21時30分となっています。10年前と比べると、未就園児で20時~23時30分、幼稚園児で20時~22時、保育園児で21時台で、睡眠の行為者率が増加しており、全体的に早寝の傾向がみられます。
続いて、幼児のテレビ視聴時間を10年前と比較してみると、大きく減少していることがわかりました。朝の視聴は早朝化し、夕方から夜にかけての視聴が減少しています。
テレビ・携帯ゲームとインターネットについては、月齢が進むにつれて携帯ゲーム機を自分で使う幼児が増え、5歳~6歳児では4割前後が自分で使っています。テレビゲーム機も5歳から6歳にかけて自分で使う幼児が大幅に増加。一方、スマートフォンは早い段階から使う幼児が増え、1歳後半で1割、2歳前半以降は2割弱が使用しています。
テレビ、録画番組・ビデオ、テレビ・携帯ゲーム、インターネットを合わせて「映像メディア」とし、幼児がトータルでどのように「映像メディア」に接しているのかをみると、「テレビ」の占める割合は0歳児は86%、1歳児は73%と高め。2歳児以上は6割台と、割合が少なくなっています。
一方で、「録画番組・ビデオ」は1歳児から5歳児まで2割以上を占め、「映像メディア」全体のおよそ4分の1程度を占めています。「テレビ・携帯ゲーム」の割合は高年齢児で上がり、6歳児で15%でした。
映像メディアに極端に依存してしまうことのないように、家庭でもしっかり子どもたちを見守っていくことが大切でしょう。
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投稿者 kksblog : 2013年09月17日 12:03