●外国人留学生の受け入れ支援、日本人の海外留学支援の充実を図る (2013年08月22日)
文部科学省が、外国人留学生受入れの意義をはじめ今後の留学生施策についての説明を公表しました。
現在、今年6月に閣議決定された日本再興戦略や第2期教育振興基本計画に基づき、「留学生30万人計画」の実現に向けて、日本の大学のグローバル化など様々な取組を行っています。しかし、国費外国人留学生制度について、事実を誤認した内容の記事等が流布されている事例が見受けられることから、留学生政策について改めて説明する必要があると考えられたからです。
外国人留学生の受入れについては、各国の人材育成への貢献のみならず、日本人学生の異文化交流促進等の学修環境の充実、相互交流による教育研究力の向上など大学の国際化に大きく貢献するもの。また日本文化の理解促進や国際関係の改善に資するなど国益につながる多様な意義を有します。そのため、諸外国との国際交流を図り、相互の友好親善を促進するとともに、諸外国の人材養成に資することを目的に、昭和29年度に国費外国人留学生制度が創設。この制度では、渡航費、授業料、その他奨学金を支給していて、日本における学修活動に専念できるような支援を行っています。
文部科学省としては、グローバル化等に対応する人材力の強化のため、外国人留学生を14万人から2020年までに30万人に倍増させることを目指しています。また、これと併せて日本人留学生を6万人から2020年までに12万人に倍増させることを目指しています。さらに、アフリカからの留学生の受入れについても、積極的に対応していきます。
外国人留学生の受入れについては、従来の教育研究の向上や国家間の友好親善の促進に加え、世界の成長を日本に取り込むため、重点地域を設定するなど、優秀な外国人留学生の受入れの戦略について検討し、日本の成長につながる留学生政策という観点からの取組を強化していきます。日本人の海外留学については、意欲と能力のある若者全員に留学機会を与え、留学生の経済的負担を軽減するための官民協力による新たな仕組みを創設することとしていて、現在、その具体的な仕組みづくりについて、経済団体や民間企業等からの意見も取り入れながら、取り組んでいます。
これからの留学生施策は、双方型が基本と考えられています。外国人留学生の受け入れ支援、日本人の海外留学支援のどちらも充実させ、留学生交流を促進させ、日本が国際的存在感をさらに高められるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年08月22日 16:30