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社会の変化に対応する資質や能力を育成するための教育課程とは? (2013年07月24日)

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国立教育政策研究所が、教育課程の編成に関する基礎的研究に関する報告書『社会の変化に対応する資質や能力を育成する教育課程編成の基本原理』を公表しました。

教育課程の編成に関する基礎的研究は、国立教育政策研究所のプロジェクト研究です。今回の研究は、社会の変化の主な動向に着目しつつ、今後求められる資質や能力を効果的に育成する観点から、将来の教育課程の編成に寄与する選択肢や基礎的な資料を得ることを目的に、平成21年度から25年度まで実施するものです。

これまでの報告書では、「社会の変化に対応して求められる資質・能力を育成する観点から教育課程を編成する必要がある」との提言、そしてそれを踏まえ、「21世紀型能力」を提案してきました。

今回の報告書では、「21世紀型能力」の考え方に基づいて教育課程や実際の学習指導、学習活動を考えると具体的にどのようなイメージになるのか、研究協議等を活発にして、その必要性や妥当性、実現可能性等の検討を進めています。

「21世紀型能力」とは、学力の3要素(基礎的・基本的な知識・技能の習得、知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現等、学習意欲)を「課題を解決するため」の資質・能力という視点で再構成し、さらに「確かな学力」と「豊かな心」、「健やかな体」の育成という学習指導要領が目指す知・徳・体を総合的に関連づけて捉えた上で、これからの学校教育で身に付けさせたい資質・能力として示したものです。具体的には、「思考力」を中核として、それを支える「基礎力」、その使い方を方向付ける「実践力」という三層構造で構成されています。

これから取り組むべき課題としては、資質・能力の育成と知識の獲得をセットにした学習理論、指導方法、評価方法を検討する必要があります。さらにこうした理論や指導・評価方法を学ぶ教員養成・教育研修システムの構想も提供しなければなりません。十分に検討し、現場で実践し、検証していくという長期的な体制で、時代に合った教育を受けられるようにしていきたいものですね。


「社会の変化に対応する資質や能力を育成する教育課程編成の基本原理」 | 国立教育政策研究所



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投稿者 kksblog : 2013年07月24日 00:26


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