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ネット依存はスマートフォンで助長される?若年層のインターネット利用調査 (2013年07月17日)

smartphone_130716.jpgソーシャルメディアの進展やスマートフォンの急速な普及により、利便性が向上する一方で、ネットの長時間利用により実生活に影響が出る、いわゆる「ネット依存」と呼ばれる事例が問題となっています

総務省情報通信政策研究所では、若年層のインターネットの利用やネット依存につながる傾向への影響を把握するため、オンラインアンケートを実施しました。調査対象は小学4〜6年生、中学生、高校生および25歳までの大学生・社会人です。この調査によると、ネット依存に関わる結果について、スマートフォン所有と非所有で違いが現れています。

まず情報通信機器の利用状況については、所持率が最も高いのはパソコンで、スマートフォンは45.5%でした。しかしスマートフォンについては、小中学生は2割程度だった所持率が高校生で約半数、大学生、社会人になると7割にまで所持率が上がっています。スマートフォン・フィーチャーフォンを持っている人は、それらを重要な機器だと考えている人が多く、また男性よりも女性の方がその傾向が強いようです。

また、ピッツバーグ大学のキンバリー・ヤング博士が作成した、ネット依存的傾向を計測する手法を用いて調査ました。これは20の設問に答えた結果から点数を算出し、ネット依存傾向が高い(70点以上)、中程度(40〜69点)、低い(20〜39点)と区分するものです。年代別には高校生が最もネット依存的傾向が「強」または「中」である人が多く、スマートフォン所有者は、非所有者よりも依存傾向が強い人が多いようです。

「自分はネット依存だと思う」と回答した人は全体の3割近く、高校生以上とスマートフォン所有者でその割合が高くなっています。ネット利用のために何を犠牲にしているか、と聞いたところ、睡眠時間と勉強時間がそれぞれ3割程度でした。ネット依存の傾向が高い人はネットの利用時間が3か月前より増えている人が半数を超えています。逆に減った人は中学生から大学生に多く、「現実生活が忙しくなった」というのが最も多い理由でした。

便利で楽しいスマートフォンは、子ども達にとって宝箱のようなものでしょう。でもネット犯罪やのめり込む危険性を自覚させ、きちんとルール決めをしてから渡す、使い過ぎやルールの逸脱があったらすぐに取り上げる、くらいの心構えでいたいものです。

青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査



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投稿者 kksblog : 2013年07月17日 11:40


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