●高等教育修了者は失業率が低いだけでなく、喫煙者や肥満になりにくい (2013年07月02日)
経済協力開発機構(OECD)は、毎年発表している「図表でみる教育」の最新版を公表しています。
後期中等教育の学歴を持たない人は、高等教育修了者に比べ、失業率は約3倍高くなっています(OECD平均で前者が13%、後者が5%)。2008年から2011年では、貧しい教育しか受けなかった人の失業率は4%ポイント程上昇した一方、高学歴者の失業率は同時期で1.5%ポイントの上昇にとどまりました。
これに対し、アンヘル・グリアOECD事務総長は、「良い学歴を得ることが、これまでになく重要になっている。各国政府は、若者への支援、特に将来低技能で低賃金の仕事しか得られないリスクが最も大きい低学歴者への支援に注力すべきである。そのために、中退率を減らすこと、教育と就労を繋げる技能志向の教育に投資することを優先すべきである。」と述べています。
さらに、今年の「図表でみる教育」は、職業にかかわる資格が雇用への道を作るのに大きな価値があるという新しい証拠を示しました。オーストリア、チェコ、ドイツ、ルクセンブルクといった職業プログラム修了者の比率が平均(32%)より高い国では、24~35歳人口で見ると、職業プログラム修了者の失業率は普通の後期中等教育修了者と比べてかなり低いか、減少しています。
このほか、より教育を受けた人ほど喫煙者や肥満になりにくいという結果も出ています。高等教育修了者は肥満になる確率が後期中等教育未修了者の半分であり、OECD加盟23か国において、高等教育修了者は後期中等教育未修了者よりも喫煙者になる可能性が平均で16%低くなっています。
どの子どもたちにも平等に必要な教育を提供してあげられるよう、その体制づくりが重要ポイントとなりそうですね。
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投稿者 kksblog : 2013年07月02日 15:10