●社会の力であるために 中高年等への地域の参画を促す学習プログラム集 (2013年06月28日)
国立教育政策研究所では、平成22年度から成人、特に中高年などの地域への参画を促す学習プログラムの開発に関する研究を行っており、このたび、その成果として10件のモデルプログラム等をまとめた「学習プログラム集」を作成・公表しました。
この学習プログラム集が作成された背景には、少子高齢化社会があります。高齢社会を生きる一人ひとりが、共に地域社会を支える一員として充実した人生を過ごすことができるような社会としていくことが求められています。これまで65歳以上の人は「高齢者=支えられる人」と捉えられていましたが、平成24年の内閣府「高齢社会対策の基本的在り方等に関する検討会」報告書ではこれを改め、全世代が参画する社会づくりを目指すことが提言されました。
さらに文部科学省「超高齢社会における生涯学習の在り方に関する検討会」報告では、人生100年時代を見据えた新しい高齢者間や価値観を拡げること、新たな学習機会や支援プログラムの開発・提供を行うことなどが提言されています。そこで高齢期の前段階にあたる40〜50代に向けて、地域社会との関わりを豊かにしていくための学びを全国に拡げること、これが学習プログラム集のねらいです。
作成にあたっては、平成23年度に地方自治体の特色ある取り組みを聞き取り調査し、それを元に地域▽を促す学習プログラムの企画・展開の留意点を示しました。それと共に、「地域とつながる」「地域の人を活かす」「地域に関心を持つ」などの6つの観点を示し、それぞれの学習プログラムの特徴をレーダーチャートによって分かりやすく提示しています。
このプログラム集は社会教育実践研究センターにおける、各種講習などの資料として活用することになっています。また今後は、都道府県・指定都市教委および全国の生涯学習推進センターなどに配布するほか、社会教育実践研究センターのホームページに報告書の全文を掲載予定です。
40〜50代は最も仕事が充実して忙しい日々を送っている世代でしょう。しかし仕事が充実しているからこそ、生活の拠点である地域について知ること、興味を持つことは大切ではないでしょうか。自分自身は日頃接する機会は少なくても、自分の家族がお世話になっている、と考えれば「何かしたいな」と自然に思えてきそうですね。
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投稿者 kksblog : 2013年06月28日 14:18