●学校体育の指導のために『表現運動系及びダンス指導の手引』~文科省 (2013年06月26日)
文部科学省が、学校体育実技指導資料第9集『表現運動系及びダンス指導の手引』をホームページに掲載いたしました。
小学校から高等学校までの「表現運動系及びダンス」について、学習指導要領に沿った指導の目的や内容などを具体的に示した手引き。理論編と実践編の2部構成で、理論編では改訂の具体的な内容や各学年の指導内容を詳しく解説、実践編では、実際の授業づくりに活用できるよう、指導と評価の工夫として単元計画や一単位時間の授業例を示しています。
ダンス系の学習は、「体を動かすことが、身体能力を身に付けるとともに、情緒面や知的な発達を促し、集団的活動や身体表現などを通してコミュニケーション能力を育成することや、筋道を立てて練習や作戦を考え、改善の方法などを互いに話し合う活動などを通して論理的思考力を育むことにも資する」という体育の基本方針に合致している要素が豊富に含まれているそうです。例えば、リズムに乗って全身を動かし心身を解放して楽しく踊ることは、多様な身体能力の向上とともに心身のほぐし(癒し)の機能をもちます。また、イメージやリズムにふさわしい動きを見付けたり作品を創作・鑑賞したりする中には、仲間との話し合いや互いのよさを生かし合ってダンスを工夫していく活動が頻繁に行われます。ダンス系領域の学習は、「いま・ここ」で感じた身体感覚や発想を手掛かりに課題解決的な学習を展開することから、「身体による豊かなコミュニケーション能力」が培われるのです。
ダンス系の学習内容としては、「表現系ダンス」「リズム系ダンス」「フォークダンス」の「3つのダンス」で構成され、小学校から高等学校へのつながりと発展性を持つようにしています。
手引きの実践編では、理論編における基本的な考え方と進め方の内容を受け、「「3つのダンス」について、小学校で9つ、中学校、高等学校で7つ、計16 の実践例(単元)を挙げています。全て見開き構成で見やすく、教師の言葉がけや活動の仕方などをイラストや写真も含めてわかりやすく掲載しています。
現在の学習指導要領においては、生涯にわたるスポーツライフの実現に向けて、小学校から高等学校までの12年間を見通し、発達段階のまとまりを踏まえた指導内容の体系化を図られています。教師は子どもの発達の段階や学習状況に応じて学習のねらいを明確に設定し、子どもたちが確実に技能を身に付けて踊ることの楽しさや喜びを味わえるよう、指導に当たらなければなりません。教師自身が子どもの頃にはなかったダンス学習を、効果的に指導するために、手引きが大いに活用されそうですね。
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投稿者 kksblog : 2013年06月26日 22:15