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10ヶ月の乳児が苦境にある他者に、原初的な同情的態度をとることが明らかに (2013年06月26日)

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京都大学の研究グループにより、前言語期にある10ヶ月の乳児が苦境にある他者に対して、原初的な同情的態度をとることが発見されました。

この発見は、同大学の鹿子木康弘(かなこぎ やすひろ) 教育学研究科特定助教(当時は文学研究科大学院生)、奥村優子 文学研究科博士課程3回生、板倉昭二 同教授、井上康之 電気通信大学特任助教(当時は豊橋技術科学大学)、北崎充晃 豊橋技術科学大学准教授らのグループの、共同研究において明らかになったものです。

同研究グループは、幾何学図形のアニメーションを用いて検証をおこないました。具体的には、乳児に犠牲者と攻撃者の相互作用を見せ、犠牲者と攻撃者の図形やその実物を対にして提示した際に乳児がそれらの役割を区別し、犠牲者である幾何学図形に対する注視や、その実物に対する接近がみられるかどうかが検証されました。

その結果、乳児は攻撃者よりも犠牲者に対して選択的な接近行動を示しました。また幾何学図形の相互作用に接触がない場合には、このような選択的な反応は見られませんでした。さらに、この反応は、中立図形が加えられ、中立図形と各幾何学図形(攻撃者、犠牲者)とを対にして提示した際にも維持される結果となりました。

上記のことから、同研究グループは、前言語期にある10ヶ月の乳児が苦境にある他者に対し、原初的な同情的態度をとると結論付けるに至りました。

世の中はまだまだ多くの謎に満ちています。たまには子どもたちと゛不思議に思うこと″について話し合ってみると面白いかもしれませんね。

前言語期の10ヶ月の乳児が苦境にある他者へ同情的態度を示すことを発見 | 京都大学



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投稿者 kksblog : 2013年06月26日 18:49


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