●避難所・学校を真に安全な場所に 学校施設の防災力強化プロジェクト公表 (2013年06月21日)
学校は、児童生徒の活動の場であるとともに、非常災害時には地域住民の応急避難場所としての役割も果たすことから、その安全性の確保はきわめて重要です。しかし東日本大震災では,地震や津波によりその学校施設にも甚大な被害が発生しました。
そこで2011年の7月、文部科学省が設置した有識者会議において、学校施設の安全性、防災機能強化の方策について緊急提言がなされました。「学校施設の防災力強化プロジェクト」は、学校施設の防災力強化の取り組みが一層促進されるよう、緊急提言などに沿ったテーマを具体的に指定し、各地域の特性などを踏まえた実証的研究を実施することを目的として行われたものです。
事業の概要としては、緊急提言などを踏まえ、地域または施設に応じた地震・防災対策をテーマとした、実証的研究を地方公共団体に委託します。そして専門家や学校設置者、防災部局、学校関係者、地域住民などの協働による検討体制を確立した上、地域の特性などを踏まえた効果的な取り組みについて研究します。
緊急提言などに沿ったテーマとして、下記の4点が挙げられています。
1)非構造部材の耐震対策・屋内運動場の非構造部材の耐震点検の実施、改善計画の策定を支援
2)津波対策:地震被害が想定される地域における学校施設の立地・安全対策の基礎的検討を支援
3)避難所としての防災機能向上:学校規模や地域特性などを踏まえた防災機能強化策の検討を支援
4)ソフト・ハード一体となった学校防災:地震・津波災害に対応した安全点検や初期対応などの検討を支援
24年度に実施された事業は10件あり、各プロジェクトの概要、事業成果が公表されています。これを地域特性の応じた防災力強化の取り組みモデルとし、効果的な取り組みモデルを参考にした検討・対策の加速を図ります。効果的な防災対策はその地域によって異なりますが、こうしたモデルケースが公表されることによって効率的に対策を講じることができそうです。「学校に逃げれば安全」と信じられるよう、また信じて間違いがないようにすることが大切ですね。
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投稿者 kksblog : 2013年06月21日 08:13