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世界初の純電気計算機など貴重な発明品を展示「樫尾俊雄発明記念館」公開 (2013年06月06日)

casio_130605.jpg電卓や時計などで知られているカシオ計算機株式会社、その名前の由来を知っていますか?操業者である樫尾兄弟の名前が元なのです。それならロゴは普通「KASHIO」になるところですが、1957年にカシオ計算機が設立された頃からの「世界中の人々に計算機を使ってもらいたい」という理想のもとに、スマートで世界中の人々に覚えやすい「CASIO」としたのだそうです。

樫尾俊雄記念財団は、故・カシオ計算機名誉会長 樫尾俊雄氏が残した発明を世の中に伝えるため「樫尾俊雄発明記念館」を設立し、6月5日より一般公開します。この記念館は、数多くの発明が生みだされた俊雄氏の自宅を改装したもので、計算機、電卓など計算機関連の代表的な発明品を展示しています。今後は時計や電子楽器など、展示品をさらに拡大していく予定です。

樫尾俊雄氏は樫尾四兄弟の次男であり、兄の樫尾忠雄氏が1946年、顕微鏡の部品や歯車を作る下請け工場として樫尾製作所を設立しました。そこで日々働く兄を見て「自分が何か発明して、兄を助けることはできないか」と考えるようになり、当時技術者として勤務していた逓信省東京逓信局(現在のNTT)を辞めて樫尾製作所に加わりました。その後、世界初の小型純電気計算機「カシオ14-A」を商品化し、カシオ計算機(株)が誕生したのです。

俊雄氏は6歳の時にエジソンの伝記を読んだことからエジソンに心酔し「将来は発明家になるんだ」と家族に語っていたということです。東京逓信局においてもシステム改善など実績を上げていましたが、兄への想いと、自分の才能を試してみたい、という気持ちから転身したのです。

樫尾俊雄記念財団は、樫尾俊雄氏が生みだしてきた発明品と発明に対する考え方を高生に伝えることを目的に、俊雄氏の長男である樫尾隆司氏が中心となって設立されました。記念館は世田谷区の成城、緑地に囲まれた閑静な場所にあります。入館料は無料ですが、完全予約制となっており、土日祝日は休館です。

世界に誇る発明家の足跡や残したものを観に行くことは、伝記を読む以上の感動を与えてくれるでしょうね。樫尾俊雄氏がエジソンに憧れたように、今の子どもたちが樫尾氏に憧れて、発明家・技術者への道を志すきっかけになるかもしれません。

「樫尾俊雄発明記念館」を設立|樫尾俊雄記念財団
樫尾俊雄発明記念館



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投稿者 kksblog : 2013年06月06日 16:35


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