●「生きる力」を育む小学校保健教育の手引きを作成~文部科学省 (2013年05月22日)
文部科学省が、小学校の保健教育の参考となる『「生きる力」を育む小学校保健教育の手引き』を公表しました。
小学校の保健教育は、体育科を中心に各教科等において、それぞれの目標や内容に即して指導が行われています。子どもの健康に関する資質や能力を育成するためには、体育科、特別活動、総合的な学習の時間などの特質に応じ、相互に連携させる指導の在り方の一層の充実が求められます。
そこで、学習指導要領の改訂等を踏まえ、学校における保健教育の基本的な考え方を示すとともに、学級担任等が授業を行う際に参考となる体育科、特別活動、総合的な学習の時間の事例や相互に関連するためのポイント等を掲載した手引きが作成されました。
学校における保健教育では、「健康の価値を認識し、自ら課題を見つけ、健康に関する知識を理解し、主体的に考え、判断し、行動し、よりよく課題を解決する」資質や能力の育成が重視されています。つまり、保健教育は、子どもの「健やかな体」の向上それ自体に貢献するばかりでなく、子ども自身が、保健教育で身に付けた資質や能力を活用して、生涯にわたって主体的に健康や体力を保持増進するために、自らの課題について考え、行動することができる「確かな学力」の育成を目指しています。また、年齢に伴う心の発達への理解、良好な人間関係の構築等の心の健康、けがや病気のある他者を思いやる心の醸成など、「豊かな心」の育成につながる指導の実践も求められています。
手引きでは、第1章で学校における保健教育の意義、指導の基本的な考え方などの解説、第2章では各教科等における保健教育の実際、第3章では保健教育を効果的に進めるための項目を掲載しています。
学校、教職員が手引きを活用することで、充実した保健教育が行われ、子どもたちが健康な生活を送る基礎を培うことができるようになることが望まれますね。
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投稿者 kksblog : 2013年05月22日 17:18