●0から2歳児は定員より多く、約4園に1園は定員数の125%以上を受け入れ (2013年05月08日)
ベネッセ次世代育成研究所は、2012年10月~12月に、全国の国公私立幼稚園、公私立認可保育所、認定こども園の園長などを対象に、幼児教育・保育の実情と課題、認定こども園への移行の意思(幼稚園、保育所のみ)などを明らかにすることを目的にアンケート調査をおこないました。
私営保育所の61.8%で、0~2歳児の園児数は定員より多くなっており(4年前調査より3.4ポイント増加)、約4園に1園は、定員数の125%以上を受け入れています。一方、3~5歳児を受け入れる私立幼稚園の79.4%、国公立幼稚園の94.2%が定員割れをしています。
認定こども園に「条件によっては、移行してもよいと思う」と回答したのは、私立幼稚園36.0%、私営保育所15.4%に。「詳しい内容がわからないので、判断できない」は、私立幼稚園22.4%、私営保育所30.3%、「設置者の方針によるため、判断できない」は、私立幼稚園18.5%、私営保育所22.9%でした。
「移行は考えていない」は、私立幼稚園26.7%、私営保育所31.7%。また、「認定こども園に移行するかどうかを決める際に、特に重視する条件」について、私立幼稚園の62.2%が「移行するための施設整備費の保障」を、私営保育所の41.4%が「保育者の処遇(給与)を改善するための人件費の充実」を選択しています。
保育者に占める非正規雇用の保育者の割合は、国公立幼稚園で47.1%、公営保育所で54.2%。私立幼稚園は14.9%、私営保育所は40.2%でした。
「保育者の資質の向上」のために必要なこととして、私立幼稚園の77.2%、私営保育所の83.4%が「保育者の待遇改善」を選択(71.8%)。次いで、全体では「養成課程の教育内容の充実」(66.2%)、「保育者同士が学び合う園の風土づくり」(61.9%)の順番であり、保育者の育成のために、園内外での多様な取り組みが求められていることが明らかになりました。
子どもの健やかな成長には、幼少期の教育が大切です。保育者にとってもよりよい労働環境が用意されるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年05月08日 16:18