●隔週週5日制を希望する保護者が半数以上 学校教育に対する意識調査 (2013年05月05日)
ベネッセコーポレーションでは、学校を通じて保護者の学校教育に対する意識調査を行いました。全国の公立小学校2年生、5年生、中学2年生の保護者を対象にした、調査を2004年、2008年、2012年にそれぞれ行い、また東京都の公立・私立の中学2年生の保護者を対象にした調査を2012年に行っています。
学校に対する満足度について、全国的な総合満足度を見ると、8割の保護者が学校に満足していると答えており、「満足している」という回答は小学校、中学校共に調査を追うごとに増していました。東京都の調査では、公立学校で「満足している」のが約8割に対し、私立学校では9割を超えており、私立学校の方が満足度は高いようです。
授業時間・学校週5日制についての経年変化を見ると、学力低下・ゆとり教育が問題視されていた2004年、ゆとり教育の見直しが本格化していった2008年では「(授業数を)今よりも増やした方がいい」と「今と同じくらいがいい」がほぼ同じくらいでした。これが新学習指導要領の移行が進んだ2012年になると、「今と同じくらい」が約6割、「今よりも増やした方がいい」が4割を切ると、差が洗われています。
学校週5日制については、2012年の結果は「隔週週5日制」を選んだ人が最も多く、また「完全週○日制」では、6日を選んだ人が5日よりもわずかに多くなっています。また、授業時間、学校に行く日数ともに、学年が上がるごとに「多い方がよい」と考える人が多いようです。
東京都の調査において、子どもの将来と日本社会について差が見られています。「人並みの生活がおくれればよい」という項目では私立中学校よりも公立中学校の保護者で「あてはまる」が多くなりましたが、逆に私立中学校の保護者の方が「あてはまる」が多くなった項目の中で、「大学で過ごすことが人生経験として貴重」「レベルの高い学校に進学」「国際的に活躍できる人になってほしい」などで差が大きくみられます。また今後の日本社会について、「海外の人や企業とつきあう力が必要になる」という意識が、私立中学校の保護者の方が強いようです。
世相によっても教育に関する意識は変化するし、価値観は人それぞれでしょうが、共通して大切なのは保護者が子どもの教育に関心をもち、さらに子ども自身にも関心をもつことでしょう。この調査結果が、学校が子どもにとってより良い場所になるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年05月05日 19:26