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●抱っこして歩くと赤ちゃんがリラックス、泣く量が約10分の1に! (2013年04月26日)
独立行政法人理化学研究所は、哺乳類の子どもが親に運ばれる際にリラックスする「輸送反応」の仕組みの一端を、ヒトとマウスを用いて科学的に証明することに成功しました。
母親が生後6カ月以内の赤ちゃんを腕に抱いた状態で約30秒ごとに「座る・立って歩く」という動作を繰り返したところ、母親が歩いている時は、座っている時に比べて赤ちゃんの泣く量が約10分の1に、自発的な動きが約5分の1に、心拍数が歩き始めて約3秒程度で顕著に低下することを見いだしました。
次に、母マウスが仔マウスを運ぶ動作を真似て、離乳前の仔マウスの首の後ろの皮膚をつまみあげると、ヒトの場合と同様に泣き止み、リラックスして自発的な動きと心拍数が低下し、体を丸めることがわかりました。
さらに、体を丸めて運ばれやすい姿勢をとるには運動や姿勢の制御を司る小脳皮質が必要なこと、おとなしくなる反応には首の後ろの皮膚の触覚と、体が持ち上げられ運ばれているという感覚の両方が重要であることが判明。
また、この仔マウスの「輸送反応」を阻害したところ、母親が仔マウスを運ぶのにかかる時間が増加することもわかりました。
今回の成果から、哺乳類の赤ちゃんはおとなしくなる「輸送反応」によって自分を運んでくれる親の子育てに協力しているといえます。またこのような研究は今後、科学的な知識に裏付けられた子育て方法のための新しい指針作りに役立つと期待されています。
赤ちゃんがリラックスすれば、お母さんも気持ちに余裕を持って子育てができそうですね。
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投稿者 kksblog : 2013年04月26日 20:35
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