●子どものインターネット端末、利用のコントロールができている保護者は少数? (2013年04月26日)
SNSはコミュニケーションツールとしてだけではなく、今やプロモーションなどさまざまな用途で使われ、広く認知されるようになりました。有名人もユーザーが多いことから、興味を持つ子どもたちも多いのではないでしょうか。
トレンドマイクロ株式会社は、インターネットを利用する小・中学生の保護者を対象に、Webアンケート調査を実施しました。この調査結果によると、小中学生を持つ親の約9割が子どもにSNSを利用させたくない一方で、利用できるソフトウェアやサービスを制限するペアレンタルコントロールを子どもが利用する全てのパソコンで実施している親は約1割にとどまり、意識と実際の対策に差があることが分かりました。
Facebook、mixi、LINEといったSNSについては、「利用させたくない」「どちらかというと利用させたくない」という回答が合わせて88.1%と大多数でした。また子どもがSNSを利用する場合、子どもが情報公開する範囲はどこまでが適切だと思うか、という質問に対しては、「実際の友人まで」が84.5%とほとんどを占め、「インターネットの友人まで」も含めると9割を超えました。実際に顔を合わせる友達や、せいぜいネット上の友達づきあいをしているところまで、と考えているようです。
このように意識では「制限したい」と考えているにもかかわらず、実際に保護者がとっている対策はまだ不十分と言わざるを得ません。子どもが利用しているSNSで、情報の公開範囲などのプライバシーについて、保護者が設定している・確認していると答えた人は54.1%、残りは設定や確認に関わっていないのです。
また、子どもが利用できるパソコンのセキュリティ対策については、ウィルス対策が未対応という回答はわずかでしたが、フィルタリングは約64%が未対応、ペアレンタルコントロールは75%が未対応でした。対応していても、全ての端末で対応済みなのはフィルタリングで18%、ペアレンタルコントロールではわずか11.7%という結果になっています。
フィルタリングやペアコントロールについては「やり方がわからない」という保護者も多いかもしれません。それでも子どもにインターネット端末を与え、セキュリティに気をつけたいと考えるなら、きちんと対応しておく必要があるでしょう。端末やサービスを提供する企業側にも、もっと分かりやすい、使いやすいアプリやサービスを望みたいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年04月26日 14:31