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学級規模の違いによる教育効果が明らかに~国立教育研究政策所 (2013年04月14日)

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国立教育政策研究所が、『学級規模の及ぼす教育効果に関する研究』を行い、その成果をとりまとめた報告書を公表しました。

研究は、進級時の学級規模拡大にともなう学級生活の違いに対する児童の認知と、学級規模の大小による教室内での教師の声の伝わり方の違いの分析の2つに分かれて実施。分析結果から、学級規模が大きいほうが難点が多いことが明らかになりました。

進級時の学級規模拡大にともなう学級生活の違いに対する児童の認知は、小学校3年生時は学年児童数が41人(20人学級及び21人学級)だったのが、4年生に進級する際に学年児童数が39人(39人学級)になった児童を対象に、「1学期を振り返って」という内容の学級活動を実施するなどにより、児童の意見を分析するとともに、教員への聞き取り調査を実施しました。

児童どうしの相互作用の利点として「たくさんの友達と仲良くできる」を挙げた児童は42.1%、難点として「友達とのトラブルが増えた」39.5%、ほかに「ふざける人が増えた」「乱暴やいたずらが増えた」が挙げられました。授業の利点として「多様な意見が出る」を挙げた児童が23.7%。難点として「うるさい」65.8%、ほかに「先生の話が聞こえない」「発表や発言の機会が少なくなった」「授業が進まない」が挙げられました。日常的な学校生活でも、「順番を待つ時間が長い」「暑い」「狭い」などの難点が挙げられました。

学級規模の大小による教室内での教師の声の伝わり方の違いの分析は、学級規模が30人と40人の場合を取り上げ、児童が教室にいない状態で教師が絵本を読み上げた場合と、児童が教室に30人あるいは40人いる状態で読み上げた場合の、教室内の異なる9地点における観測により実施。教室内に児童が30人いる場合よりも40人いる場合の方が、教師から距離が遠い児童は、教師の声が聞き取りにくくなると考えられる結果となりました。

学級規模の違いによる教育環境は差があることは明らかですが、地域による子どもの人数差もあることから、平等な環境を与えることは難しいですね。できるだけ差がなくなるように改善されていくといいですね。


「学級規模の及ぼす教育効果に関する研究」報告書について | 国立教育政策研究所
「学級規模の及ぼす教育効果に関する研究」報告書 | 国立教育政策研究所



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投稿者 kksblog : 2013年04月14日 11:04


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