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チンパンジーが音のリズムに自発的に同調することが明らかに (2013年04月12日)

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京都大学の研究グループが、チンパンジーが音のリズムに対して自発的に同調することを明らかにしました。この行為は、ダンスなどの音楽のリズムにあわせて体を動かす能力の起源といえるものです。

ダンスや合唱など、音楽のリズムに合わせて大勢が体の動きを同調させる行為は、世界中の多くの文化で見られますが、同調行動はヒトの社会的なつながりを強めるために重要な働きをしていることが示唆されています。こうした行為ができるのは、ヒトがリズムに対して自発的に同調する能力があるために可能になります。ところが今回の研究により、チンパンジーも音のリズムに対して自発的に行動を同期させることを明らかになったのです。

研究では、チンパンジーを対象に実験。まず電子キーボードを複数回タッピングさせることを訓練し、その後、タッピングの最中に、様々なテンポの音刺激を呈示し、タッピングのリズムが音刺激のリズムに同調するのかを調べました。すると、リズムに合わせてタッピングをすることがわかりました。リズムがランダムな音刺激を呈示した場合には同調が見られなかったことから、個々の音に反応していたのではなく、一定のテンポをもつリズムに反応していたことが示唆されます。これまで、ヒト以外には、複雑な音声学習をする鳥類でしか確認されていませんでしたが、チンパンジーでも共通した能力があることが確認されたことになりました。

この結果は、ヒトの非言語コミュニケーションとしての同調行動がどのように進化してきたのかを探る上で重要な手掛かりになると考えられるそうです。チンパンジーも高度な社会性をもっているようですが、ヒトとの違いもさまざまあります。進化の過程はまだまだ明らかになりませんが、チンパンジーの能力には驚かされますね。


チンパンジーも音のリズムに対して自発的に同調することが明らかに|京都大学



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投稿者 kksblog : 2013年04月12日 10:45


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