●療養中の生徒もクラスの授業を受けられるシステムを提供~大阪府 (2013年04月10日)
大阪府教育委員は、日本マイクロソフト(株)と連携して、病気やけがなどで長期にわたり登校が困難な府立高等学校(以下 府立高校)の生徒を対象に、在籍するクラスの授業を自宅や病院から受けられるようにする、遠隔授業サポートシステムの提供を行うことになりました。病気やけがなどで登校が困難な生徒のうち、就学の意思を強く持ち学習意欲がある生徒を対象に、この取り組みを広げていきます。
システムの特徴としては、まず登校が困難な生徒が在籍するクラスの黒板や教壇を中心に、授業の様子をリアルタイムで見られるため、生徒は自宅や病院にいながらにして、クラスとの一体感を感じながら授業に参加できます。在籍するクラスの生徒がいる教室とシステムを通じてつながることで、休み時間や放課後にお互いの顔を見ながらコミュニケーションを図ることができます。
なお、日本マイクロソフトが教育機関向けに無償提供しているMicrosoft Office 365 Education を活用することで、学校のPC、Webカメラ、インターネット環境などの既存環境を活かして、導入コストをほとんどかけることなく、容易かつ迅速に利用を開始できます。
また、授業の様子を録画できるため、体調不良などで授業に参加できなかった生徒が録画映像で学ぶことで遅れの防止や遅れを取り戻すことも可能になります。その他にも、教員の研修・研究素材として活用するなど、遠隔授業以外にも様々な用途で活用できます。
府立高校全体でこうした遠隔授業サポートシステムを導入するのは国内初です。療養中の生徒が継続して学習でき、登校後も学業をスムーズに進められます。意欲ある生徒が入院などによりその意欲を失うことなく、希望をもって学習を続けられるのはいいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年04月10日 21:49