●「ろうきん」が経済を知る「高校生のための『金融・消費者教材』」を作成 (2013年03月10日)
「ろうきん」の愛称で知られる、全国労働金庫協会は、高等学校教育などに利用できる金融教育教材として「高校生のための『金融・消費者教育』」を作成しました。資料は、生徒用、指導者用手引、ワークシート、投影用(パワーポイントファイル)の4部で校正されており、全国労働金庫協会ホームページから無料でダウンロードして利用できます。
この教材は、平成25年4月の入学生から順次適用する高等学校学習指導要領に適合しており、単に金融トラブル回避を促すだけでなく、金融リテラシーを得るきっかけを作る内容になっています。主に家庭科の副教材として作成されていますが、公民や総合的な学習の時間の教材の他、大学生、若年層の社会人用としても活用できます。
生徒用の教材を見ると、まずは「経済活動は何か」というタイトルのページに、生産・流通・消費関連図、そして勤労者世帯の家計収支という、自分たちにも身近な経済活動について説明されています。大まかな日本全体の経済活動について理解した後、生活に関わる経済のしくみ、要素について詳しく学んでいきます。この中には収入・支出、クレジットカード、ローン、税金などに加えて,詐欺・悪徳商法といった事柄にも触れられています。
ワークシートでは、一人暮らしの生活に1ヶ月いくら必要なのかを書き込んで考えます。収入から税金や保険料などを差し引いた手取金額を算出し、そこから住居費、食費、光熱費などを引いていき、収支を割り出すのです。資料やワークシートには、「ワンポイントアドバイス」や「参考」などのミニコラムがあり、将来の生活を考えるのに役立つちょっとしたアドバイスが書かれています。
身近なお金に関わることは、実際に自分で働き、やりくりするようになってみないと分からないこともあるでしょうし、最初はほとんどお給料を使ってしまったり、給料日前に残高がピンチになってしまうこともあったりするかもしれません。それでも事前に学んでおくことで、反省や改善も早めに行えるのではないでしょうか。もしかしたら、教える側の「いい大人」もこの教材を参考にする必要がある人がいるかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2013年03月10日 09:48