●意識変容から行動変容へ 総合的な子どもの基礎体力向上方策 第2次推進計画 (2013年03月01日)
東京都教育委員会では、長期的に低下している子どもの体力を向上させるため、平成21年7月に「子どもの体力向上推進本部」を設置し、平成22年7月に「総合的な子供の基礎体力向上方策(第1次推進計画)」を定めました。そしてこの度、「総合的な子供の基礎体力向上方策(第2次推進計画)」を取りまとめ、公表しています。
第1次推進計画は、平成22年度から24年度の3ヶ年で実施されました。このとき「3年後には全国平均値、10年後には昭和50年代の水準にまで向上させる」という目標が掲げられていました。そして今回公表された第2次推進計画は、平成25年度から27年度で、目標は「心と体を鍛える活動的な生活(アクティブライフ)の実践」となっています。
第2次推進計画によると、子どもの体力の現状は、運動習慣・生活習慣において、日常生活の身体活動量が減少しており、また運動する子としない子の二極化が見られるとしています。さらに東京都では、全体として体力・運動能力が全国平均値より低い水準にあり、特にボール投げ・20mシャトルランから計る巧緻性・持久力が低水準であるということです。
しかし第1次推進計画において取り組みを開始したのち、向上傾向が顕著になったといいます。これまでの具体的な成果としては、体力の必要性の意識向上、学校をあげての体力向上への取り組みなど、直接体力向上につながる事柄が挙げられています。しかし屋外遊び・スポーツの減少、運動しない児童・生徒の増加などまだ課題は残されています。
第1次で意識の変容は成果が見られたため、第2次では行動変容を目標とします。運動量増加のための基本戦略として、幼児期からの運動実践と情報発信、運動できる成育環境の整備などが挙げられています。さらに具体的な取り組みとして、小学校において1日60分の遊び・運動時間を確保すること、都立学校「体力気力鍛錬道場」を指定することなど、学校や自治体、家庭も視野に入れた取り組みを数多く提示しています。
遊び場やスポーツ活動の場など、都市部では難しい面もありますが、安心して活動できる場所を用意し、促してやれば、きっと子どもたちは自然と動き始めるでしょう。住んでいる環境に関わらず、子どもが住んでいる街には元気な声が響いていてほしいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年03月01日 06:25