●高校教員が大学に期待すること、1位は「わかりやすい学部・学科名称」 (2013年02月22日)
株式会社リクルートマーケティングパートナーズが運営する、リクルート進学総研では、高校の進路指導・キャリア教育の現状を明らかにするため、全国の全日制高校の進路指導主事(一部単位制含む)1,179人に対して進路指導の困難度合い、キャリア教育の進捗状況等についての調査を実施しました。
高校における進路指導の難しさについて、「難しいと感じている」割合は91.2%に上り、2010年調査(前回)の92.8%から高止まりとなりました。
高校の大学・短大進学率別に「非常に難しいと感じている」割合を2010年調査と比較すると、全体が減少している中、「40~70%未満」の高校においては増加(10年38.0%→12年42.7%)しており、さまざまな進路志望者が混在する高校については、進路指導がより難しくなっている状況が明らかとなりました。
難しさを感じる要因については「家計面の問題」が25.7%とトップ。リーマン・ショックおよび東日本大震災による景気の悪化が高校の進路指導にも影響を与えていることがわかりました。2位には前回調査3位であった「進路選択・決定能力の不足」(24.3%)が入り、前回から2.8ポイント増加しています。
進路指導時に生徒の進学先(大学)として重視する項目を聞いたところ、学びたい学部・学科・コースがあること (80.7%) 、学生の面倒見が良いこと (59.5%) 、生徒の興味や可能性が広げられること (57.8%)となりました。
大学・短期大学に期待することについては、1位が「わかりやすい学部・学科名称」(38.8%)と、前回調査に引き続きトップ。学部・学科名称が増加・複雑化する中で、学ぶ内容をイメージしやすい名称が望まれていることが明らかとなりました。2位は前回調査に引き続き「入試の種類の抑制」(37.9%)、3位は「就職実績の公開」(32.9%)でした。
進路指導は生徒の人生を大きく左右することからも、難しさを感じることが多いようですね。一番悩む時期だからこそ、たくさん時間をかけて後悔のない進路選択をしてほしいものです。
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投稿者 kksblog : 2013年02月22日 02:15