●世界初の知見!どうして眠くなると脳の機能が低下するの?を解明 (2013年02月13日)
独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」)は、なぜ眠たくなると脳の機能が低下するのかについて、その仕組みを解明することに成功しました。
未来ICT研究所の宮内哲総括主任研究員らと九州大学医学研究院臨床神経生理学・神経内科学教室の医学系学府博士課程 上原平氏(現九州大学病院神経内科助教)らは、はっきり目覚めている時と少しウトウトしている時に、機能的磁気共鳴画像(fMRI)と脳波を同時に計測し、脳内での情報の伝達効率を複雑ネットワーク解析で分析しました。
その結果、まどろみ状態では、安静状態ネットワークの情報伝達効率が低下していることが明らかになりました。さらに、「意識」との関連が深いとされる、前頭連合野・頭頂連合野で特に情報伝達効率が低下していることも分かりました。
これは、まどろみ状態では、脳内のネットワークのつながり方が変化し、素早く正確な情報の受渡しができにくい状態になっていることを明らかにした世界初の知見といえます。
今後は、深い睡眠やレム睡眠での脳ネットワークの解析を進めていくとのこと。まどろみ状態や睡眠は生理的に意識が低下する状態で、脳の病気による意識の障害と共通するメカニズムがあると考えられています。
未だに明らかになっていない、「なぜ意識が無くなるのか?」という大きな疑問の解決に貢献することが期待されます。また、今回の知見は、危険防止の観点から、居眠り運転やうっかりミスの防止に応用できることも期待されています。
勉強中はどうしても眠くなってしまう子どもに、こうした脳との関連性を説明してあげると面白いかもしれません。今後の研究結果も楽しみですね。
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投稿者 kksblog : 2013年02月13日 23:20