●これからの図書館に求められる「望ましい基準」とは 検討会議の報告書公開 (2013年02月08日)
文部科学省では、図書館の現状や課題を把握・分析し、生涯学習社会における図書館の在り方について調査・検討を行う「これからの図書館の在り方検討協力者会議」を設けています。図書館の現状と課題、そして社会の変化に対応した図書館の在り方、司書の在り方などについて検討を行うものです。
この会議が検討を行った、「図書館の設置及び運営上の望ましい基準の見直しについて」という報告書が文部科学省のホームページに公表されています。これは平成20年の図書館法改正によって、新たに図書館における評価の実施とそれに基づく運用の改善についての努力義務規定などが追加されたこと、平成13年告示の「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」の対象に私立図書館が盛り込まれたことにより、望ましい基準への改正に向けた検討を行ったものです。
これからの図書館に求められる「望ましい基準」の視点について、社会の変化や新たな課題への対応、この中には「子どもの読書活動の推進に関する法律」などの目的の達成に配慮した環境整備も含まれます。そして改訂された図書館法への対応、情報化の進展への対応、都道府県及び市町村の役割の明確化などが挙げられています。
具体的な内容として、まず図書館法改正を踏まえて新たに盛り込むさまざまな内容が挙げられています。一例をあげると、社会学習による学習の成果が社会において実際に活用され、学習の意義を実感できるような環境の整備が重要であること、さらに学習の成果を発揮する活動として、子どもへの読み聞かせや、書籍の保護・修復などのボランティア活動などの機会を提供する事業の実施や奨励が必要である、といった事柄です。
さらに、これまでの「図書館の在り方検討協力者会議」等での議論を踏まえて盛り込むべき内容としては、図書館活動の意義の理解促進、学校との連携・協力、図書館のもつ資源の見直しと再配分、図書館サービスの評価など、地域における図書館の存在意義と健全な運営に関することが多数挙げられています。
図書館は誰でも気軽に利用することができ、学習意欲や知的好奇心を満たしてくれる場所です。子どもからお年寄りまで誰でも使える、専門的な資料を求める、といったニーズにこたえるために、それぞれの図書館がその存在意義を理解し、適切な運営をしていくことが大切なのでしょう。
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投稿者 kksblog : 2013年02月08日 09:08