●大学生を対象とするITC化はスマートフォンを中心に~近畿大学 (2013年02月21日)
近畿大学が、経営学部の学生を対象に『大学生の情報機器利用に関する調査』を実施しました。
大学における授業改善(FD)にスマートフォンやタブレットPCなどの各種情報機器を活用するにあたり、学生たちがどんな情報機器を所有し、どのように活用しているかを把握することを目的に実施。調査結果から、大学生活に必要不可欠な情報機器として、スマートフォンが圧倒的なシェアを固めつつあり、大学生たちが日々、スマートフォンのさまざまな機能・サービスを駆使している現実が明らかになりました。
調査は、経営学部の鞆大輔准教授(経営情報論)が、経営学部のコンピュータ概論および情報倫理を受講する1年生を対象としています。各機器の所有状況については学生自身が専有している機器を対象とし、「物理キーボードを持つモバイル機器」をノートPC、「通話機能を持たないタブレット状機器」をタブレットPC、「通話機能を持つタブレット状機器」をスマートフォンと定義させてうえで回答させています。
所有および使用状況をみると、大学生の携帯電話利用率は21%、スマートフォンの利用率は94%と大差が付く結果に。携帯電話については所有率も半数を割り込み、完全に退潮傾向で、大学生の持つ「携帯情報端末」はほぼスマートフォン一色です。
パソコンの使用率ではノート PC(69%)がデスクトップPC(30%)を圧倒。タブレットPCの使用率は 7%と少数派です。
機能およびサービスの利用についてをみると、メール、Web 閲覧の利用率は100%。携帯電話でのサービス利用は激減する一方、スマートフォンは全ての機能・サービスの利用率が高く、学生がスマートフォンを駆使していることが伺えます。2011年度の調査では1年生のスマートフォン所有率が57%であったことから、この1年間で大学生の間にスマートフォンが急激に普及したことがわかります。
調査結果を受け、今後、大学生を対象とするITC(情報通信技術)化はスマートフォンを中心に検討する必要があると指摘されています。机に向かうのではなく、どこでもリアルタイムで利用できるモバイルの利用が大学生のライフスタイルとして定着していることが伺えますね。
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投稿者 kksblog : 2013年02月21日 19:46