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仕送り額は6年連続減少 学生の収入は奨学金よりアルバイトなどで確保 (2013年02月24日)

wallet_130222.jpg全校大学生活協同組合連合会、通称大学生協では、学生生活の実態調査を行いました。これは大学生の経済状況・就職・勉強時間などから、暮らしや将来に対する実態について調査したものです。

世の中の厳しい経済状況が固定化し、奨学金の支給を受ける学生が減っています。これは卒業後、返却するリスクを避ける学生が増えているためのようです。奨学金にはさまざまな方式がありますが、保護者の収入や成績などの選抜条件が厳しいため、返却義務のない奨学金を支給される学生は少ないためでしょうか。それでも収入が増しているのは、アルバイト代が増加しているところが大きいようです。

下宿生の収入のうち、最も多くを占めるのはやはり仕送りです。しかし仕送りは減少傾向が続いており、2012年度は前年より減少幅は小さいものの、6年連続で減少しています。仕送り金額群によって推移をみると、10万円以上の仕送りを受けている学生は、2001年までは80%前後が続いていましたが、現在では30%まで減少し、2009年からは5万~10万円が最も多くなっています。それでも暮らし向きについては「大変楽な方」と「楽な方」を合わせるとおよそ半数で、「ふつう」が38.7%、「苦しい方」と「大変苦しい方」を合わせた割合は10.2%にとどまりました。

就職については、もう「就活」という言葉が定番化しているように、新卒生にとって厳しいものという感覚があり、実際就職活動に対して「不安」を訴える学生も少なくありません。その不安の内容も、単に「就職ができるか」ではなく、「自分が仕事を続けられるか」といったことに変化しています。これは内定が取りやすいように希望職種を広げた結果、採用された会社でずっと働き続けられるか、という不安を抱いているようです。

大学生の授業以外での勉強時間は、専攻により差はありますが、平均して
4.58時間でした。学年ごとに平均時間は上がりますが、逆に「勉強時間が0」という回答が、文系では学年が上がるごとに増えていました。理系は逆に研究室での時間が増えるため、授業以外の学内にいる時間が学年と共に増えていきました。

暮らし振りや卒業後の仕事についての考え方は人それぞれですが、回答した大学生自身がこの結果を見たらどのように思うでしょう。不安を感じているのが自分だけではないとホッとしたり、暮らしや勉強に対する習慣・意識を反省したりするかもしれませんね。

第48回学生生活実態調査|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)



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投稿者 kksblog : 2013年02月24日 23:17


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