●大学進学に奨学金を利用する世帯は約4割 奨学金制度に関するアンケート (2013年02月15日)
Benesse教育情報サイトでは、サイトメンバーのうち高校3年生から大学生の子どもを持つ保護者を対象に、奨学金に関するアンケート調査を行いました。これによると、子どもの大学進学について、予定も含めて「奨学金を利用する」と答えた人は約4割、自分が利用中(予定)の奨学金制度を、他の保護者にも「勧めたい」という回答が約8割にのぼりました。
大学の学費は保護者・子どものどちらが主に支払うべきか、という問いには、「主に保護者」が半数以上、「主に保護者、子ども自身も」も含めると8割を超えました。そこで、仮に進学費用が足りなかった場合に大学進学をどう考えるでしょう。これについては「お金を借りてでも志望大学に進ませる」が56.1%と最も多い結果となりましたが「今あるお金で進める大学に変更する」という回答も21.9%でした。
奨学金には有利子の貸与型、無利子の貸与型、返済義務のない給付型などがあります。奨学金を利用している、または検討している人に、どのタイプかを聞いたところ、有利子の貸与型が半数弱で最も多く、次に無利子の貸与型が約4割、給付型が1割強といったところでした。また「日本学生支援機構(旧 日本育英会)」の奨学金制度を利用している人が約7割と多数を占めています。
それぞれ奨学金のタイプを決めた理由としては、最も多い有利子・貸与型を選んだ人からは、無利子も申し込んだものの選考で落ちてしまった、世帯所得から有利子しか申し込めなかった、など最終的にそうなったということのようです。無利子・貸与型についても、給付型も考えていたが募集枠が少ないので断念した、という「切り替えた」回答が見られました。
多数の人が利用している奨学金は貸与型、ということは卒業後返済しなければならないわけです。それでも8割以上の保護者が利用中の奨学金を「勧めたい」と回答しています。これにはやはり「お金が足りなくても希望する大学に進ませた方がいい」と考えるからでしょう。給付型の利用者からは、大学によって奨学金制度が違うので、志望大の制度をじっくり調べてみることを進める声があがっています。
経済的な面で大学進学を考えるのは、夢と現実を天秤にかけるようで複雑な気持ちになるものです。卒業後の就職にも不安を感じる中で、返済義務のある奨学金を利用することに不安を感じる人も多いでしょう。それでも学びたい気持ちを大切にして、まずは制度をしっかり調べてみることが大事ですね。
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投稿者 kksblog : 2013年02月15日 06:07