●産業系博物館から技術や歴史を知る ミニ企画展「食の歴史・日本の産業技術」 (2013年01月25日)
国立科学博物館では、全国にある産業系博物館等が収蔵・展示する資料を横断的に検索・閲覧できる「ヒットネット/HITNET」を構築しています。国立科学博物館のヒットネットのホームページから感心のあるキーワードを入力すると、データベース内の該当する資料情報が表示されるようになっています。
1月16日(水)から3月3日(日)の期間、国立科学博物館の地球館において、ミニ企画展「食の歴史・日本の産業技術」を開催します。当時の産業技術に関する資料を所蔵・展示している多くの産業系博物館・資料館が日本全国に存在することを紹介するために、ヒットネットに登録している80館を超す博物館などから「食の歴史」に関する4館を紹介します。
今回のミニ企画展で紹介されるのは、北海道北見市にある「北見ハッカ記念館/薄荷蒸留館」、茨城県古河市にある「トモヱ乳業 牛乳博物館」、愛知県半田市にある「博物館『酢の里』」、兵庫県神戸市にある「UCCコーヒー博物館」の4館です。観覧には国立科学博物館の常設展示入館料が必要です。
代表して「北見ハッカ記念館」について紹介します。北見ハッカ記念館/薄荷蒸留館は、北海道北見市をはじめ、この地方の発展に大きな役割を果たした「北見ハッカ」の文化的・歴史的遺産を展示しており、「近代化産業遺産」に指定されています。
最盛期には世界の7割のハッカを生産していたという北見地方では、日本在来種のニホンハッカを使い、乾燥させたハッカ草を蒸留・精製してハッカ油とハッカの結晶を取り出すという行程でハッカの生産を行っていました。しかし戦後は安価な海外のハッカと合成ハッカが普及し、北見地方でのハッカ生産は減少していったということです。
このような、食品の生産技術や歴史について、さらに普段見ることのない設備や道具などの展示を見ることができます。私たちの日々の暮らしを優にしていくれている産業技術の面白さ、技術の歴史を見る楽しさが感じられるでしょう。親子やおじいちゃん・おばあちゃんなど、幅広い年代で連れ立って行けば、それぞれに感じ方が違ってより面白いかもしれませんね。
第1回ヒットネット(HITNET)ミニ企画展「食の歴史・日本の産業技術」:国立科学博物館
第1回ヒットネット(HITNET)ミニ企画展「食の歴史・日本の産業技術」開催について
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投稿者 kksblog : 2013年01月25日 12:13