●小学校は児童数減少、中高でも今後減少の見込み 文部科学省の学校基本調査 (2013年01月15日)
文部科学省は、学校教育行政に必要な、学校に関する基本事項を明らかにすることを目的として「学校基本調査」を調和23年度より毎年実施しています。幼稚園や各種学校に関して、学校数、在学者数、就職者数、進学者数などを調査し、その結果を公表しています。
平成24年末に、平成24年度の調査(確定値)が公表されました。これによると、幼稚園から高等学校までの在学者数は、前年度より12万4千人減少しています。小学校はここ4年減少傾向にあり、過去最低を更新しました。中学校・高等学校も数年後には減少傾向に転じる見込みです。
大学の在学者は前年度より1万7千人減少しました。学部生、大学院生も含めた在学者数は、長期的に見て増加傾向にありましたが、前年度を過去最高として今年度は減少しました。大学・短大への進学率は、平成22年度をピークに、2年連続微減しています。一方で専門学校の在学者は4千人増加し、3年連続の増加、進学率も増加しています。
就職率については、高卒・大卒・大学院卒のいずれにおいても、2年連続上昇しました。上昇幅が大きかったのは大卒と大学院博士課程卒で、それぞれ前年度より2.3ポイント、3.4ポイント上昇しています。一方で、大学卒業者の「就職者」のうち「正規の職員でない者」、「一時的な仕事に就いた者」に加え、「進学も就職もしていない者」を合わせると12万8千人となり、卒業者の22.9%を占めていることが分かりました。
大学卒業者の就職率が増加していると言っても、安定的な雇用に就いていない人も多く、楽観はできなさそうです。また幼稚園から高校の在籍者数の減少は、いよいよ少子化が目に見えてきたということなのでしょうか。ちょっと不安になってしまう結果ですが、ここから子どもや若者が未来への希望を持てる社会にできるよう、大人が頑張っていきたいですね。
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投稿者 kksblog : 2013年01月15日 11:43