●人工衛星がとらえたオホーツク海の流氷 JAXA「地球が見える」 (2013年01月30日)
JAXAの施設である、地球観測センター(EORC)は、地球観測衛星のデータ取得から処理・利用研究を担当するセンターです。EORCのホームページでは、衛星観測で得られたデータがどのように社会に役立つか、また観測、解析処理した画像を「地球が見える」ページにて見ることができます。
「地球が見える」ページに、「流氷の季節到来2013」が掲載されました。ここで、水循環変動観測衛星「しずく」と、NASAの地球観測衛星Aquaが観測したオホーツク海の流氷の様子を撮影した画像が公開されています。
「しずく」は地球の環境変動を観測するプロジェクトの一翼を担う人工衛星で、地球の水循環を観測する役割を持っています。高性能マイクロ波放射計が搭載されており、地面や大気から出る電波をキャッチして、その強さを高い精度で測定します。水蒸気、海面水温、土壌水分、雪氷といった地球全体を10〜15年にわたって観測することで、水循環の監視とそのメカニズムを解明することが期待されています。
Aquaも同様、大気、雲、由起子織り、水、植生といった地球環境システムのメカニズムの解明を目的として、NASAによって開発された地球観測衛星です。NASAだけでなく、日本を初めとした他国のセンサも搭載されており、その開発・運用は国際的なプロジェクトとして行われます。EORCでは、Aquaのデータ受信・処理を行っています。
「流氷の季節到来2013」では、気象庁の網走地方気象台が発表した、今年の流氷初日(1月12日)と流氷接岸日(1月17日)の流氷の様子が掲載されています。「しずく」の画像では、流氷で覆われている領域と覆われている程度を色分けして示され、Aquaからの画像は、流氷の広がっている範囲を黄色く着色しています。それぞれの衛星のセンサの特徴を生かすことで、流氷の様子をより詳しく観察できます。
「地球が見える」では流氷の他にも、森林や南海のサンゴ礁など、地球環境に関するさまざまな画像やそのデータを解析して解った事などが公開されています。人工衛星の役割を知ると同時に、そこから得られるデータがどのように役立っているかを知ることができます。環境学習などに役立ててみてはいかがでしょうか。
« 「バーチャル世界留学フェア」開催~フォースバレ・コンシェルジュ | トップページへ 学生の平均エントリー社数は25.3社、セミナー開催を早める企業が増加 »
最新記事一覧
- 「土曜授業推進事業」に関する調査研究の公募~文部科学省(2014年09月01日)
- チエル・NEC、レノボら7社が共同で普通教室における児童・生徒に1人1台のICT環境を活用した授業の実証研究を開始
- 中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県(2014年08月30日)
- 中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県
- Web会議サービスをはじめ、「V-CUBE」のアップデートを実施(2014年08月29日)
- 1990年からの活動を振り返る「アジアの子どもたちの絵日記展」9月9日より東京・丸の内
- 「EduTown(エデュタウン)」がオープン~東京書籍株式会社
- 英語力の評価及び入試における外部試験活用に関する審議のまとめ(2014年08月28日)
- 自分を見つめなおす「エンディングプラン」-授業での活用も視野に
- 先進的な取組を実施する大学を支援「大学教育再生加速プログラム」(2014年08月27日)
- デジタス仙台、プロ仕様の無線トランシーバーや「即」伝達のIP無線を販売
- ニッケ商事、被災者の声を反映した「災害備蓄マット」を発売
- ライト・サービス、4つ折りコンパクトストレッチャー「LS-1F2」を発売
- 正しいルールで、安全第一「平成26年秋の全国交通安全運動」(2014年08月21日)
- スウェーデンの人気陶芸家が初の大規模展示「北欧の豊かな時間 リサ・ラーソン展」9月11日より東京で開催
投稿者 kksblog : 2013年01月30日 12:01