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アスベストの使用実態および対策の進捗状況公開 未調査は72機関 (2013年01月25日)

school_130124.jpg文部科学省では、学校施設等における吹き付けアスベストなどの使用実態及び対策の進捗状況について、平成17年7月末から調査を実施しています。すべての学校施設等機関に対し、平成24年10月1日時点の使用実態及び対策状況について、フォローアップ調査を実施しました。

調査対象となる137,143機関のうち、平成23年10月1日時点で調査が未完了だった期間は157機関でしたが、これが平成24年10月1日の時点で72機関となっており、このうち41機関は今年度中に調査完了予定となっています。また、アスベスト等の粉じんの飛散によりばく露の恐れのある室などを保有する機関数は18機関あり、使用禁止などの応急措置を実施済みです。

この調査結果を受けて、各都道府県知事や教育長などに向けて文部科学省からの通知が出されています。まず使用実態調査が未完了の場合は、平成24年度末に使用実態調査を完了しない機関について、早急に調査完了に向け取り組むこと、そして調査完了までの間には「アスベスト対策に関する留意事項」に準じて適切に対応することが求められています。

さらにフォローアップ調査の結果、ばく露の恐れのある室等の対策工事が未完了な機関については、使用禁止などの応急措置が取られていても、早急に対策工事を完了すること、またばく露の恐れのある室等に臨時に職員などを入手つさせる必要があるときは呼吸用保護具及び作業衣または保護衣を着用させることとしています。

アスベスト対策工事については、大気中への飛散防止や廃棄物の適切な処理について注意しており、さらに平成23年3月には、東日本大震災を受けて、災害時における対応が追加されています。学校施設などが倒壊などの被害を受けた時に、吹き付けアスベストなどの飛散の恐れがないかの速やかな確認、そして飛散の恐れがある場合の措置、廃棄にあたっての注意等が書かれています。

アスベストはWHOが発ガン性物質と認定するよりずっと以前から、健康に害のあるものだということが言われ続けながらも、耐熱性などに優れた建材として世界中で使われてきました。子どもたちに安心・安全な施設で過ごさせるために、少しでも早くアスベストゼロが実現するといいですね。

学校施設等における吹き付けアスベスト等の対策状況フォローアップ調査等の結果について:文部科学省
学校施設等における吹き付けアスベスト等の対策状況フォローアップ調査等の結果について(通知):文部科学省



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投稿者 kksblog : 2013年01月25日 23:19


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